フィリピン株をはじめるには主に3つの方法があります。1つ目は日本の証券会社で唯一フィリピン株を扱っているアイザワ証券でトレードをする、2つ目は投資信託を通じて間接的に投資する方法、そして3つ目はABキャピタル証券のような現地口座を開いて直接フィリピン株に投資する方法があります。
アイザワ証券は手数料の高さがネックですし、銘柄も限られています。またREITの取り扱いがないためAREITやMREITを買うことができませんし、IPOに応募することもできません。僕は手数料損も嫌ですし、REITを含めて全ての銘柄に投資できる点からABキャピタル証券に口座を開いてフィリピン株に直接投資しています。
ABキャピタル証券の口座開設は次の記事を参考にしてください。
なお恐らく多くの人のネックになっている英語での面接(本人確認)ですが、そんなに難しいものではありません。英語が喋れないから不適格として口座開設を拒否することもないと思いますので恐れずに挑戦して欲しいと思います。また小さな成功体験の積み重ねが大切だと思いますので、きっと良い経験になる人も多いと思います。
ということで、ABキャピタル証券の口座開設ガイドを作っておきながら、Wiseでの送金方法が適当だったので、改めて僕が実際に送金している画面を共有しながら送金に挑戦してみて欲しいと思います。
ABキャピタル証券の口座開設申込が完了すると、次のようなメールが送られてきます。
ABキャピタル証券への初期デポジット10,000ペソ (約22,000円) 送金先の銀行口座としてMetrobank、BDO (Banco De Oro)、BPI (Bank of the Philippine Islands)の3つ口座番号が記載されています。なお初期デポジットは口座開設後に資金として当然のことながら使えますので、手数料の面から多めに送金しておくことをオススメします。
ところで恥ずかしながら、実は僕は一番はじめにMertobankに10,000ペソの送金を試しましたがエラーが出ました。というのもMetrobankの口座はドル建て口座なのでペソや日本円での送金を受け付けていません。
もちろんUS$でMetrobank宛てに送金してもいいのですが、その場合は日本円からUS$に両替され、さらにUS$からフィリピンペソに両替されるので為替損が発生します。両替の回数は減らした方が良いわけですから、日本円からフィリピンペソに一本化したいわけです。そこで「ペソ建てで送金したい」ということをABキャピタル証券に聞いたところ、2つ目に記載されているBDO口座を案内されました。そんな具合です。
それ以来、僕はABキャピタル証券へ入金する時はフィリピンペソでBDO口座に送金するようにしています。実際に送金して間違いなくABキャピタル証券の口座に反映されているので、実証済みの確実なBDO口座での送金方法を紹介したいと思います。
なお僕はいつもWiseのAndroidアプリにて送金しているので、そのスクリーンショットを共有したいと思います。
まず必要な情報を整理しておきましょう。
以下、ABキャピタル証券からのメールから必要な情報だけを抜き出したものです。
これをそのままWiseに記入してくだけで問題ありません。
今回は受取人を先に登録する方法で送金する手順を紹介します。
まずWiseのアプリを起動したら”Recipients” (受取人)をクリックし、次に右上の「+」を押してください。
すると次のような分類が表示されると思います。
ここでは企業に送金しますのでA business / charityを選択してください。
上から順番に記入していきましょう。スクリーンショットの都合上、まずは”Thier currency”まで。
上述のカスタマーサービスのメールアドレスを記入してください。オプショナルですが、送金した旨が相手にも届くことになりますので、万が一のときにも相手にチェックしてもらうためにも記入しておくのが良いかと思います。
ここにはAB Capital Securities, Inc.と記載してください。恐らく問題とならないとは思いますが、Incの後の”.”は省略を意味するので忘れずに記入してください。
Philippine pesoを選択してください。なお検索に”PHP”と記入すると簡単に見つかります。
なおPHPを選択すると次の”Address”の”Country”が自動的にPhilippinesに選択されます。
ここには上述のアドレスを記入していきます。
Local bank accountを選択し、Bank Nameには”bdo”と記入してください。すると候補として2つ、BDO (Banco De Oro) UnibankとBDO Network Bank (One Network Bank)が表示されます。ここでは間違えないようにBDO (Banco De Oro) Unibankを選択してください。
ここにはABキャピタル証券から届いたメールに記載されているBDO口座番号 (011868003087) を記入してください。
ここまで入力して”Continue”を押すと次のような画面になり、受取人が登録されているのが確認できると思います。
実際に送金する前に記入した内容が正しいか確認しましょう。まず受取人に登録した”AB Capital Securities, Inc.”をクリックします。すると送金先の詳細が表示されますので、以下のスクリーンショットと同じになっているか確認してください。
同じなことを確認したら前の画面に戻って”AB Capital Securities, Inc.”の横の”Send”をクリックします。
送金額を入力する画面が出てきますので、ここでは45,000ペソ (約10万円)を例にして送金してみましょう。
ポイントは日本円を入力するのではなく、下段のPHPに送金したいペソを入力する点です。日本円で入力すると自動でフィリピンペソを計算してくれます。それでも問題なく送金できるのですが小数点以下はABキャピタル証券のDeposit Alertに入力できません。したがって不要な問題を避けるためにも小数点以下がない方がベターです。そこでPHPの欄に45,000ペソを入力します。すると日本円が自動的に計算され表示されます。9/14現在だと45,000ペソは100,059円というレートになっていますね。
“Continue”をクリックすると送金内容のレビューが表示されます。
ここで改めて送金額などを確認したら”Confirm”を押します。すると送金目的などを聞かれますので、素直に答えましょう。まずは「送金する理由」を聞かれますので”Investment” (投資)を選択して”Submit”を押します。
次にフィリピンに送金するのはもう少し理由が欲しいという感じの案内が出ますので、”Purchese of Property” (財産の購入)を選択して”Confirm”を押します。株式も財産ですからね。
次にどうやって送金するかを聞かれますので、迷わず一番手数料の安い”Manual Bank Transfer”を選択します。
次にWiseの三菱UFJ銀行の口座に100,059円を送金するように案内があります。ここで三菱UFJ銀行の口座を持っていれば手数料がかからず送金することができます。日本国内の送金方法は僕が案内するまでもないことだと思いますので、注意点だけを述べておきます。
まずAccount numberは口座番号のことですので、銀行から振り込みする際の口座番号に表示されている口座番号を入力してください。次に”Reference”のところにあるアルファベットと数字は一人ひとり異なっています。このアルファベットと数字でWiseは誰からの依頼かを認識していますので、振込名義の前にここに記されているアルファベットと数字を入力してください。入力し忘れたとしてもWiseは受け付けてくれるみたいですが、入金確認まで時間を要するので忘れずに入力しましょう。そしてWise宛に100,059円を振り込んで”I’ve made my bank transfer”を押せば終わりです。
あとはWiseから手続きのプロセスなど詳細に通知が来て、着金の確認なども詳細に知ることができます。
経験則で言えば、午前10時半頃にWiseの入金確認が実行されている様子なので、それ以前に入金すればその日のうちにABキャピタル証券に入金がされます。
なおWiseで送金が完了したら「コンプリートガイド」の最後に紹介しているABキャピタル証券の”Deposit Alert”を忘れずに送信しておきましょう。
なおこちらからWiseに登録すると初回のみ75,000円まで手数料がタダで送金することができます。初期デポジットの10,000ペソなら手数料が無料になるわけですが、以降は手数料が必要になってきます。それなら初めから75,000円を初期デポジットとして送金しておくのがオススメです。
なんだか手続きが多くて面倒な印象を受けるかもしれませんが、慣れれば1分もかからず送金することができてしまいます。しかも経験的に午前10時半までに手続きすれば、ほぼほぼ当日中にABキャピタル証券のアカウントに反映できます。本当に便利な世の中になったと思いますし、Wiseのおかげでフィリピン株がぐっと身近になったと思います。
この記事が快適なフィリピン株ライフの一助となれば幸いです。