フィリピンを代表するファーストフードチェーンのジョリビーの優先株の公募が始まりました。ABキャピタル証券にて口座開設を済まれている方は、今日ABキャピタル証券より案内のメールが届いたかと思います。
案内は以下のようになっています。
あるいはABキャピタル証券のANNOUNCEMENTSで以下のようなページから申し込みができます。
ジョリビーの優先株はシリーズAとシリーズBが発行され、それぞれ1株1,000ペソと近年の優先株にしては強気な価格設定な気がします。最低申し込み株数は50株ですから50,000ペソ、つまり約100,000円が最低申し込み価格になっています。締め切りは9月27日月曜日の17時までなっています。入金の時間差の関係上、もう少し早めに案内を欲しいと思うのは僕だけでしょうか。一応、月曜日の午前中に入金すれば間に合うかとは思いますので、検討されている方は早めに入金を済まされる方が良いと思います。なお金曜日に入金して土日を挟むと、たまにDeposit Alertを出しても入金確認が遅い場合もあります。その場合は月曜日に改めてDeposit AlertをABキャピタル証券に出しておくと経験的に早く入金確認がされます。
PSE Edgeに公開されたディスクロージャーによると、8,000,000株を発行し、需要を超える場合は追加で4,000,000株を売り出されます。
ジョリビーの優先株のシリーズAとシリーズBの違いは主に年間の配当利回りにあるわけですが少し特殊です。
シリーズAの利回りは3.2821%で、シリーズBの利回りは4.2405%になります。シリーズAの優先株の方が利回りが低いのに買う理由なんてあるの?という気がするかもしれませんが、理由は配当利回りにあります(少し複雑なのでシンプルにして紹介しますが、必ずディスクロージャーを精読するようにしてください)。
なおBVALはPDSで確認できます。一応24日現在は以下のようなBVALとなっています。
パッと見はシリーズBの利回りがいいのですが、シリーズAはシリーズBよりステップアップ配当が早く適用されることになります。ただ5年後のシリーズBの10年BVALの方が利回りはいいことになります。なんとも複雑な利回りになっています。もちろん優先株ですから市場で自由に売買できるわけですから、ステップアップ配当を見通して保有するか、あるいはステップアップ配当目当ての買いを狙ってのキャピタルゲイン狙いか、どちらの戦略も面白そうではあります。
ただ普通株を既に持っていますし、外国人として配当をもらうのは税金的に不利(確定申告で外国税額控除すればいいだけですが)なので個人的に魅力をあまり感じていません。
繰り返しになりますが、配当利回りに関しては他の優先株より少し複雑です。必ずディスクロージャーを確認するようにしてください。