PSEi(PSE Composite Index, フィリピン総合指数)を構成する30銘柄が10月11日に再び変化します。
今年の8月に記事にしましたが以下の銘柄が抜け
以下の銘柄が加わりました。
今年の8月のことですから最低でも来年までは構成銘柄の変更はないんじゃないかな〜と思っていたのですが、なんと再び構成銘柄が変更されました。しかも意外なことに抜けたのはFirst Genで、更に意外なことがWilcon Depot, Inc.が組み込まれた点です。First Genはフィリピンの総発電量の約19%を占めていますが、そのようなフィリピンを代表すると言っても過言ではない規模の会社が主にホームセンターなどを展開するWilcon Depotと入れ替わるというのは些か不思議の念を拭えません。と言っても時価総額で言えばWilcon Depotより低いので、仕方がないと言えば仕方がないのかもしれません。
ちなみにFirst Genの直近のディスクロージャーには興味深いものが示されています。要約すると、アメリカのKohlberg Kravis Roberts & Co. (KKR)がアジア太平洋戦略の一環として86億8千ペソを出資し、株主から応募された2億6290万株のFirst Genの普通株式を1株あたり33ペソで買取ます。これによってKKRのFirst Genの株式保有比率は19.9%になります。
海外投資家とPSEの立場はこんなにも違うのかとは思います。時価総額が低いからPSEiから外すのは規定上のこととは言え、一方でアメリカの投資会社が目を付けているのは面白いですよね。個人的にはFirst Genの代わりにWilcon Depotかぁ〜という感は否めません。もっと組み込まれてもいい銘柄があるような気がするんですけどね。再掲となりますが、PSEが総合株価指数に組み込む基準として以下の条件を提示しています。
最近、地味にモンデニッシンをチマチマと買い集めている理由の1つはPSEiに組み込まれるのを狙っているというのがあります。上場したのが2021年6月ですから来年の6月までモンデニッシンをPSEiに組み込むか否かが考慮されることはないとは思いますが、組み込まれる可能性は高いんじゃないかな〜と思っています。ただの希望的観測なので真に受けないでくださいね。
なお時価総額という点でいえばWilcon Depotはそこまで大きくありません。ABキャピタル証券は時価総額などリアルタイムでは提供していないので今回はSimply Wall Stのデータを用いて時価総額を比較してみましょう。
順当に時価総額の上位ということを考えればWilcon Depotが抜けてモンデニッシンがPSEiの構成銘柄に入ってもおかしくないわけです。繰り返しますが投資する場合はきちんと自分でリサーチしてから行うようにしてください。
何にしてもPSEがPSEiに組み込む条件を提示してくれているというのは投資家的にかなりのアドバンテージだと思うんですけどね…。極端な話をすれば時価総額の高いものを買っておけば、ほぼPSEiから外されることはないということですからね。時価総額が下がればPSEiから外される蓋然性が高まるのでリスク管理もできるようになるわけです。
そんなこんなで10月11日からPSEiの構成銘柄が変わりますので、また少し荒れるかもしれませんね。