フィリピンを代表するコングロマリットの1つ、Alliance Global Group, Inc. (アライアンス・グローバル・グループ)が10月8日から2年半後の2024年4月8日まで40億ペソ(約90億円)相当の自社株買いを行うとディスクロージャーで発表しました。買い戻し株式数については価格に依存するため決定できないと述べています。
アライアンス・グローバル・グループと言えばフィリピン国内のマクドナルドの経営権を持っていたり、ブランデーの販売量世界一を誇るEmperador (エンペラドール)を傘下に抱え、そして最近の話題だと傘下のMegaworldのREITであるMREITのIPOがあったばかりでした。
アライアンス・グローバル・グループの授権資本、いわゆる発行可能株式総数は12,950,000,000株で発行済株式数は10,269,827,979株、発行済株式のうち流通しているのは9,649,225,479株、自己株式は620,602,500株となっています。今回の買い戻しはフィリピン証券取引所を通じて公開市場で行うということですから、9,649,225,479株から40億ペソ分の株式を買い戻すことになります。8日の終値は10.34ペソですから、計算を簡単にするために10ペソとすれば400,000,000株を買い戻す計算になります。
同社は8月にも自社株買いを行っており、積極的に株主還元する姿勢は素晴らしいと思います。1年前の2020年10月7日の終値は7.06ペソで順調に右肩に成長を続けています。株価は前年比146%、伸び率にして46%となっていますから、なかなかいいパフォーマンスだと思います。そして今回の買い戻しによって値を伸ばすと考えられますから、さらなるパフォーマンスの改善が見込めるでしょう。
と言っても僕のポートフォリオを見てもらっても分かるように、既にエンペラドールは売却してしまいましたし、アライアンス・グローバル・グループの株は保有していません。こういうニュースを見聞きする度に「買っておけば良かったな〜」なんて思うものですよね(笑)
やはりフィリピン株の投資はコングロマリットが王道なのかもしれませんね。コングロマリットは建設業から飲食など事業は多岐に渡っていますから、そこへ投資するということはインデックス投資するようなものとも言えますから、手堅いと言えば手堅い投資先と言えるのかもしれません。