ちょいと前にSynergy Grid & Development Phils., Incに触れた時にはホームページが閲覧できなかったので、あまり深くは触れませんでしたが、19日にわざわざディスクロージャーで新しいホームページの案内があってから安全にアクセスできるようになっていました。とは言え、あまりやる気を感じさせないホームページであるのはフィリピンぽいとは思いますが(笑)
Synergy Grid & Development Phils., Inc.は1970年6月1日にMankayan Minerals Development Company, Inc.という名称で鉱業を主たる事業とする会社としてSECに登録されました。2010年11月5日、9日、12月14日の取締役会にて商号を Synergy Grid & Development Phils., Inc.に変更し、主たる目的を電力、エネルギー、インフラおよび関連事業に変更しました。そんなこんなでFOO (公募増資)を行うわけですが、その資金は主にフィリピン唯一の送電事業者であるNational Grid Corp. (NGCP)が発行する優先株式の引き受けに充てられます。
なおフィリピンの電力事情は以下に少しまとめてあるのでご覧ください。
Synergy Grid & Development Phils., Inc.はNGCPの株式の過半数を保有していますから、株主となれば間接的にNGCPを所有することにはなります。しかしNGCPの40%は中国企業の国家電網公司が保有しています。外国企業の保有上限ぴったりと言ったところですね。フィリピンの送電網はNGCPが担っていますから手堅い投資先と言えば手堅いと言えるかもしれませんね。
1株あたり12ペソという比較的申し込みやすい価格ですが僕は例に倣って応募を見送ります。もう少し保有銘柄を絞りたいという理由だけなので深い理由はありません。上場したらそれなりに面白いことにはなるんじゃないかなと思います。なんせ送電事業は発電所と配電事業者を結ぶ重要な事業ですから、その唯一を抑えられるというのは強みだと思います。