MONDE NISSINの株主総会の株主登録と議決権行使とか委任状とか。

来る11月23日にMONDE NISSINの株主総会が開催されます。今回はコロナウイルスの関係でオンラインのみでの開催となっています。なお株主総会に出席するには事前に株主として登録しておかなくてはなりません。ということで実際に株主登録してオンラインで議決権行使(今回は委任状)してみました。

と、本題に入る前に日本人として海外にある会社に株主としての権利って行使できるの!?というところを整理しておきたいと思います。

日本に住む投資家はアメリカ株の株主じゃない?

僕はフィリピン株以外にはアメリカ株に投資しています。と言っても今はいちいち個別株をチェックするのが面倒なので所謂インデックス投資、僕の場合はVOOを購入しています。ちょっと前はAppleだとかアメリカの個別株に投資していましたから配当金を企業からもらうことはありました。しかしアメリカ企業から株主総会に呼ばれたことはありませんし、議決権を行使できた記憶もありません。なぜならSBI証券やマネックス証券など、どのような日本の証券会社を通してアメリカ株を買ったところで厳密な意味で株主にはなれないからです。

あらためて述べる必要はないかもしれませんが、株主は会社のオーナーです。その会社のオーナーが集まって経営方針を決めるのが株主総会で、その方針を決定できるのは大切な株主の権利です。しかし日本の証券会社を通してアメリカ株を買っている場合は株主総会に出席できません。

日本の証券会社を通じてアメリカ株を買う場合、日本の証券会社がアメリカの株式市場で直接取り引きしているわけではありません。日本からの売買指示は日本の証券会社からアメリカの証券会社に渡され、アメリカの証券会社が売買を行います。したがって買った株はアメリカの証券会社が保有しているということになります。そのためアメリカ企業の株主の認識はアメリカの証券会社であり個々人ではありません。

なお、この手の注意書きはきちんとされています。例えばマネックス証券には次のような注意書きがあります。

どうでもいいですけどTradeStation Securities, Inc.はマネックス証券の子会社なので手数料を安くしたり、取り扱い銘柄を増やしたりすることができるわけですね。

ということで、こんな感じで日本の証券会社を通じてアメリカ株を買う場合は厳密な意味で株主ではありません。と言っても配当金はきちんともらえますし、議決権行使とか面倒くさいから別にどうでもいいという方にとっては何のデメリットもありません。

もし株主としてアメリカ企業の株主総会に出席して議決権を行使したければ現地口座を開いて売買する他ありません。

いろいろと面倒な手続きがある

フィリピン株に話を戻しましょう。ABキャピタル証券はフィリピンにある現地の証券会社で、僕はそのABキャピタル証券でフィリピン株を売買しているわけですから当然のことながら株主です。ただし会社の公開している株主リストには日本でいうところの保振であるPCD Nominee名義で登録されるので個人名が載ることはありません。したがって株主リストをプリントアウトして他人に見せて「俺ってフィリピンの会社の株主なんだぜ〜」と自慢することはできません。PCD Nominee名義になっているということは裏を返せばフィリピン企業側も個人を認識できていない、つまり僕は外国人としてPCD Nominee Corporation (Non-Filipino)名義でしかMonde Nissinに認識されていないことを意味します。

そういうことなので、まずはMonde Nissinに「俺って株主なんだけど知ってる?」ということを認識してもらわないといけません。その第一段階として、まずABキャピタル証券に「Broker’s Certificateくれない?」というメールを送って、僕がMonde Nissinの株を何株持っているのかということを証券会社が証明する書類を作ってくれるようにお願いします。すると3日くらいで以下のような書類をPDFで送ってきます。

僕の場合は9日にメールしたので締め切りギリギリに届きました。というよりABキャピタル証券の人はかなり頑張ってくれたと思います。ABキャピタル証券のせいで株主の権利を行使できないとなると信用問題になりますからABキャピタル証券の中の人には迷惑をおかけして申し訳なかったと思っています。株主総会に出席したい人は余裕を持って、どの会社のCertificateが欲しいかを申請してください。なお申請フォームみたいなのはありませんので、To whom it may concern blah blah blahと書いたメールを送るだけで問題ありません。もちろんblah blah blahって書いちゃダメですよ(笑)

ということで、この書類を使ってMonde Nissinの株主総会のウェブサイトで株主登録を行います。するとMonde NissinはPCD Nominee名義ではない個人の株主を認識できるようになるわけです。

株主登録に必要なものは政府が発行したIDのスキャンデータくらいなもので、僕は英語も記載されている点からパスポートを用意しました。漢字だらけの運転免許証を提出されたところで個人を特定できませんから、英語で名前が記載されているパスポートが一番無難だと思います。

企業によって登録方法が異なりますがMonde Nissinの登録ページには以下のような選択肢がありました。

ここは一番上の選択肢で問題ありません。ざっくりと言って「証券会社に口座を持つ個人株主」ということですね。その下に似たような項目がありますが、これは紙の証券を持っている場合です。その下は法人、その下は共同口座なので多くの人は該当しないでしょう。一番上を選択すると名前入力の欄が表示されるので自分の名前をローマ字で記載します。あとはその下のValid Government ID TypeはPassportを選択して、パスポートの旅券番号とパスポートをスキャンしたデータを添付します。

次にメールアドレスを記載します。Broker’s cetificateはABキャピタル証券から送られてきた書類を添付します。そんで個人情報に関する注意書きに同意するチェックボタンを押したら終了です。

しばらくするとMonde Nissinからきちんと登録が完了しましたという旨のメールが届きます。会社によって異なると思いますが、僕の場合は以下のようなメールがMonde Nissinから届きました。

議決権行使とか委任状とか

そんなこんなで株主登録が済んだら株主総会の日に当該ページにアクセスして株主総会に出席するだけですが、僕の場合は仕事で参加できないので事前にオンラインで委任状を提出しました。自分で株式会社を運営した人くらいしか見慣れないかもしれませんが、株主の議決権行使には大きくわけて2つ、議決権行使書による議決権の行使委任状で議決権を行使するという方法があります。委任状は議決権を行使せず代理人に一任する方法も取れます。違いに関しては専門的な話なので簡単に触れるくらいにします。まずProxy Formは委任状のことで、僕が提出した委任状は「株主総会へはCEOを代理人として参加し、僕の議案への意志表明はCEOが行う」というものです。Monde Nissinの場合は次のようなフォームが用意されています。既に委任状を提出した後なので”Resubmit Proxy Form”となっているのはご愛嬌で。

なお委任状でも議案への賛否の意志表示はできますし、それらを空欄にしてCEOに一任することもできます。その空欄にして一任するというところが肝で、時にそんな空欄のある委任状をめぐってプロキシー・ファイトというものが起きます。極端に言えば、自分の息のかかった役員の選出など大切な議案を通したい場合、株主自身に議決権を行使してもらうよりも確実に票が取れる空欄のままの委任状が欲しいわけですね。一任されているわけですから自分の思いのままにできるというわけです。一方でそんな役員を通したくない側も同じく否決するために空欄の委任状を株主に求めます。こういうドロドロとした戦いがプロキシー・ファイトです。

自分の意志で議決権を行使する場合はVoting in Absentiaを選んでください。Monde Nissinの場合は以下のようなフォームになっています。

なお委任状を出した後でVoting in Absentia、つまり自分の意志で議決権を行使する場合は既に提出した委任状が優先されます。この点だけは注意しておいてください。

どちらを選んでも保有株式数を入力する箇所があります。現在の保有株式数ではなくABキャピタル証券から送られてきた書類上の株式数を入力してください。なお委任状にしても議決権行使にしても期限があり、委任状の方が期限は短く設定されています。また当然のことながらフィリピン時間になっているので十分に注意してください。また事前に質問を送ることもできます。そういう面では日本のオンラインでの議決権行使より進んでいると言えるでしょう。

議案は会社によって異なるのでここでは割愛します。

そんなこんなで

フィリピンに上場している企業は極端に言えば日本企業よりも圧倒的に安い企業が多く、まとまった資金があればすぐに筆頭株主となれます。つまり企業の経営方針に大きな影響を与えられる、ある意味で日本株では経験できないことがフィリピン株では経験できるでしょう。もちろん株価の推移による損益は付きものですから、筆頭株主になっても評価損で苦しんでいちゃ目も当てられません。しかし逆に言えば市場から評価される経営をするようにオーナーとして経営陣を焚きつけることができれば、評価損も露と消えるかもしれません。

海外企業に株主としての権利を行使できるのが現地口座を開いて株式投資を行う醍醐味の1つだと僕は思っています。売却益など資産を増やすだけならば議決権は不要なのかもしれません。それなら個人的に競売不動産を転がしていた方が良いと思います。

もし既にABキャピタル証券で口座を開いて実際に株式を売買されている方がいらっしゃいましたら、是非とも株主として経験してみて欲しいと思います。きっと今まで以上にフィリピン株が好きになれるかもしれません。

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この記事を書いた人
株式投資とか不動産投資とか、あと旅行とか大好物です。これまで58カ国と10ヶ所くらいの微妙な地域を訪れました。英語の勉強もしていますが、なかなか上達しないのに色々な言語に目移りしがち。なぜかフィリピン株中心のブログになってますが、基本的には僕のしがない日記です。
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