11月にFigaro Coffee Group, Inc,のIPOがSECに承認されたことをお伝えしましたが、日程の変更があったようです。
当所は12月16日から応募が開始される予定でしたが12月22日に応募価格が決定し、2022年1月10日から14日までが応募期間、2022年1月24日が仮上場日となりました。公募価格は上限の1.28ペソの予定で、最大12億6,000万株の普通株式が発行されます。変更の理由は投資家の年末年始の休暇を全面に出していますが、コロナウイルスのオミクロン種を理由とした世界的な暴落で冷え込んだ投資家の意欲を意識しているように思います。
というのも先日上場したMedilines Distributors Inc.は最も失敗したIPOとなりました。公募価格2.30ペソに対して1.61ペソのPrice floorで引けた、つまりストップ安で引けました。多少の上昇を見込めるとは思いますが、医療品の輸入販売というのは個人的には食指が動きません。まず輸入は利鞘がそんなに大きくありませんし、今はコンテナ不足などもありますから、ちょっと厳しいようには思います。フィリピンが陸続きの国であればコンテナ不足もそこまで影響がないのかもしれませんが残念ながら日本と同じ島国なのでコンテナ不足は大きな問題となります。
ただ今回は本当に地合いが悪かったのもあるとは思います。このようなIPOの現実を見てFigaro Coffee Groupも延期をしたというのが本音ではないかと思っています。しかもコーヒーチェーンというセンシティブなものだけに延期するのは妥当な判断であったようには思います。