Italpinas Development Corporationについて。

私事ですが自分が知っている世界だけが世界のような感覚を持たないように私生活でも気を付けています。例えば今は本を買うのはオンラインという方が多いと思うのですが、その場合は往々にして自分の知っていること、自分の興味があることしか情報を集めないという傾向があって、どうしても知識が偏りがちです。なので月に一度は必ず本屋に行って、自分の興味のないコーナーへ行ってランダムに手に取って読んでみる、なんてことをしています。

そんなこんなでランダムに銘柄を選んでみて、それについてちょっと調べてみました。

Italpinas Development Corporation

選ばれた銘柄はItalpinas Development Corporationです。

フィリピンの新興都市を中心にデザイン重視の不動産開拓会社です。2009年にイタリア人建築家のRomolo V. Nati氏とフィリピン人弁護士のJose D. Leviste氏によって2009年に設立された比較的新しい会社と言えます。どうして建築家と弁護士が手を組んでフィリピンに不動産会社を設立しようとしたのか、その経緯は興味深いのですが公表されていません。

景観重視の建築というのは個人的に賛同できるところがあって、治安は警察などの公権力だけではなく街の雰囲気などによって保たれると思います。やっぱり犯罪が起きやすい場所って経験則的にそういう雰囲気がしますしね。

デザイン重視と謳うぐらいですから、やっぱり実物を見たくなりますが今はパンデミック中のため見ることができません。ですから例に習ってGoogle Mapsで確認してみたいと思います。

まずはコンドミニアムから見てみましょう。一番新しいコンドミニアムはカガヤンデオロにあるPRIMAVERA RESIDENCEです。外見はこんな感じのコンドミニアムになっています。

まずこの写真を見て真っ先に維持と修復の費用が高くなりそうだな~という印象を覚えました。特に出っ張った木目調部分には汚れが溜まりやすくなっているでしょうし、デザイン重視でもファンクションを兼ねられないのかな~というのが僕の率直な感想です。

2018年のGoogle Mapsでは見ると次のような感じになっています。

近くにSM CITYもありますし便利と言えば便利なのかもしれませんが、コンドミニアムという印象からは少し遠い印象を個人的には持ちました。

なおItalpinas Development Corporationはコンドミニアム以外にもプロジェクトを公表していますが、どれも不分明でGoogle Maps上では見つけられませんでした。フィリピンのGoogle Mapsはまだまだ不十分なところがありますので、いつか確認できればとは思います。ということで、もう一つおまけでMIRAMONTIというコンドミニアムを見てみましょう。

同じような感想で申し訳ないのですが、維持管理費が高そうな印象を覚えました。特に台風銀座とも言えるフィリピンの最上階に太陽光パネルを点で支える形状は個人的にはデザインが先行しすぎているんじゃないかなという感想を覚えました。ということでGoogle Mapsで現物を見てみましょう。

このあたりにドーンと見えるはずなのに見えませんね・・・。Google Mapsのデータによれば2019年の写真となっています。このコンドミニアムは2018年に竣工して2020年に完成予定とのことですが、それ以降のアップデートがありません(汗)フィリピンらしいと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、僕が購入者なら胃が痛くなってる頃かもしれません。

そんなこんなでItalpinas Development Corporationの2020年からのチャートを見てみましょう。

順調に右肩に下がってますね・・・。もうこれ以上下げようもないから底値と言えば色々な意味で底値なのかもしれませんが、僕は全く投資したいと思えないチャートに見えます。

財務状況を見てみましょう。

バランスシート

今年度前年度
流動資産1,827,351,5241,647,012,762
合計資産2,392,079,2421,950,309,555
流動負債1,038,992,092742,419,713
合計負債1,536,128,8901,210,078,474

損益計算書

今年度前年度
総利益231,685,480566,486,762
総支出258,924,447377,121,630
税引き前純利益160,790,791265,968,359
税引き後純利益115,719,271191,676,573
親会社株主に帰属する当期純利益115,719,271191,676,573

利益が下がっている割合と支出の割合が取れていませんし、投資するには勇気がいる感じになっていますね。確かにパンデミックの影響はあるのかもしれませんが、ちょっと財務状況は良くない印象を受けます。

こんな感じで

フィリピン株はまだまだ成長する面白い市場だとは思っていますが銘柄選定は極めて重要です。今回はランダムでItalpinas Development Corporationを取り扱ってみましたが、個人的には投資したいと思わせる要素がなく、たぶん何があっても僕は投資しない会社の一つだと思います。一方で買収される可能性や小型株ならではの急騰などが楽しめる可能性もなくはないと思います。ただそれを楽しむにはリスクが高すぎる気がしないでもないですが。

ということで、当たるも八卦当たらぬも八卦。

素敵なフィリピン株ライフをお過ごしください。

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この記事を書いた人
株式投資とか不動産投資とか、あと旅行とか大好物です。これまで58カ国と10ヶ所くらいの微妙な地域を訪れました。英語の勉強もしていますが、なかなか上達しないのに色々な言語に目移りしがち。なぜかフィリピン株中心のブログになってますが、基本的には僕のしがない日記です。
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