1月21日にミニストップが韓国のロッテに子会社である韓国ミニストップを売却するというIRが出ました。売却の理由として将来の見通しを総合的に判断し、経営の最適化と経営資源の集中と効率化を挙げています。
このIRには記載されていませんがフィリピンからもミニストップは撤退するというニュースを出しています。韓国の場合は子会社を売却で、フィリピンの場合はロビンソンズ・スーパーマーケット・コーポレーション (RSC)と設立した合弁会社のロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ・インク(RCSI)の株式40%(全株式)をRSCに売却するという違いがあります。それでもIRで出すべきだとは思うのは僕だけでしょうか。
そんなロビンソンズですが2018年に三菱商事が保有していたRCSIの株式を取得しています(2022年1月閲覧, ROBINSONS RETAIL INCREASES STAKE IN MINISTOP PHILIPPINES)。この時Robinsons RetailのRCSIに対する実質的な出資比率は51.0%から59.1%に増加したと伝えており、また三菱商事は残りの4%の株式をミニストップに売却していると伝えています。この段階でミニストップのRCSIの保有株式は40.9%に増加しています。0.9%の行方は良くわかりませんが、今回の件でロビンソンズはRCSIを完全子会社化したと言えます。
今回の件でロビンソンズ側はIRを出しておらず、今後もミニストップブランドをフィリピンで展開していくのか不透明なままです。
フィリピンにはセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなど日系コンビニ業界が群雄割拠の状態ですし、さらにサリサリストアのような小さな小売店が強い国ですし、ある意味で勇退なのかもしれません。
これでロビンソンズがミニストップブランドをどうするのか気になるところですね。