DITOはフィリピンのネット寡占を破ることが出来るのか。

フィリピンのインターネットはSmart(PLDT)かGlobe(Ayala財閥)かの二択の状況です。このような状況にも関わらず、フィリピンのインターネットのサービスレベルは低いと言われています。それを突き破る鍵になるのではないかと期待されているのがDITO Telecommunity (DITO CME)です。

データで見るフィリピンのインターネット状況

Digital 2021 Global Overview Reportによると、フィリピンは1日のインターネット利用時間は10時間56分と世界一です。日本は4時間25分と世界平均の6時間54分と比べても低い利用時間となっています。

個人的な意見ですが、これはフィリピンにBPO(Business Process Outsourcing)企業が多くあることが一因となっているように思います。ソーシャルメディアの利用時間もフィリピンは世界一ですが1日4時間15分にとどまっています。

フィリピンはアジアの中でも英語の使用率が最も高く、アジア圏で言えば発音も日本人と比べれば圧倒的にきれいです。そのため米国企業のコールセンターはフィリピンに置かれていることが多くあります。

余談ですが、フィリピンのBPO企業の英語力に目を付けたのが韓国で、フィリピンでの英語留学やオンライン英会話サービスをいち早く始めました。そのためオンライン英会話と銘打っていてもフィリピン国内ではコールセンターとして登録されている場合が意外に多いです。そして日本企業のオンライン英会話レッスンは韓国企業で研修を受けたフィリピン人の講師を借りている場合があります。オンライン英会話で講師の質がマチマチだという声は、このような背景が影響していたりします。

…このような状況からフィリピンでのインターネット利用時間が世界一となっているように思います。

フィリピンのインターネット利用時間は世界一であるにも関わらず、一方で携帯端末での回線スピードは22.59MBPS/SEC、固定回線のスピードは31.44MBPS/SECとなっており、いずれも世界平均を大きく下回っています。

怒るドゥテルテ大統領

ドゥテルテ大統領はSmartとGlobeによる寡占状態が価格競争やサービス向上を阻害しているとして2020年内に改善するよう命じました。改善しないと会社を潰したり、財産を差し押さえる用意まであると述べています。

閣僚会議の中でドゥテルテ大統領の様子は次のように伝えられています。

“That’s Ernest Cu,” he said with a slight smile, gesturing to one of the men seated nearby. “I told him, if you don’t improve the service, I will hang you on one of your towers.”

ドゥテルテ大統領は「あれがアーネスト・クー(GlobeのCEO)だ」と微笑みながら近くに座っている人たちの中の一人を指差しながら言いました。「俺は彼に言ってやったんだ。もしサービスを改善しなかったら、お前たちの電波塔の1つにでもお前を吊るしてやるってな。」

https://restofworld.org/2020/duterte-dito-and-the-duopoly/

しかし寡占状態に肩までどっぷり浸かっている2社が劇的なサービスの改善などをするわけもありません。いや実際には改善したんですけど大統領を満足させるものではありませんでした。

どうでもいい話ですが、DITOの工事でPLDTの回線が切断されたとかいう話をフィリピンの友人から聞きます。とても早いスピードでDITOは設備投資をしている様子だそうです。

DITOへの事業許可

大きな改善が見られない社のサービス状況にドゥテルテ大統領はDITOにインターネット事業許可を授与しました。

しかし蓋を開けてみれば2016年の大統領選に於いてドゥテルテ大統領に貢献をしたダバオ出身のデニス・ウイ氏が率いるウデンナ・コーポレーションが大株主です。大統領自身もダバオ出身ですから、寡占状況が改善される期待がある一方で結局は大統領の関係者だけが潤うのではないかと言われています。

またDITOはドゥテルテ大統領の中国に依存するインフラ整備と同じように中国通信公社と提携しており、再び中国に依存する姿勢に批判をする人も少なくありません。

ただコングロマリットが占めるフィリピンに於いて新規事業を起こすのはとても大変なことで、それがAyala財閥と元国営PLDTとなると不可能とも言える状況に新しい風が吹き込まれたと言えます。しかしそれはドゥテルテ大統領の影響で可能であったと言えるわけですから、ドゥテルテ大統領を退任した後もDITOが安泰で居られるのか不安が残ります。

DITOを買ってみる?

DITOは2020年10月から順調に値を上げ、2021年2月2日に18.12ペソの最高値の後、5月現在では10ペソ前後に落ち着いています。既に述べたようにドゥテルテ大統領の影響が強い企業なだけに、高齢の大統領が退いた後は一体どうなるのか不安が残ります。またルソン島出身者にとってミンダナオ島出身の人が牛耳るのを面白く思わない人が多いのも事実です。この民族意識がドゥテルテ大統領以降にどのような影響をもたらすかも未知数です。しかし同時に中国資本が入っていると考えれば経営が危うくなるようなことは余程ないとは思います。

僕は購入を見送っていますが、今なら1,000株買っても10,000ペソですから興味本位で試してみるのも面白いかもしれませんね。

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この記事を書いた人
株式投資とか不動産投資とか、あと旅行とか大好物です。これまで58カ国と10ヶ所くらいの微妙な地域を訪れました。英語の勉強もしていますが、なかなか上達しないのに色々な言語に目移りしがち。なぜかフィリピン株中心のブログになってますが、基本的には僕のしがない日記です。
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