昨年12月に続いてジョリビー一色のポートフォリオです。軍用地の買い増しを行うため今月は結局売買を行いませんでした。ただ気になるニュースがあるので生存戦略を少し詳細に述べたいと思います。
まず2月は2つの点から少し投資判断が難しい月になりそうな気がしています。
1つ目はウクライナ情勢です。軍事的な衝突を避ける努力がされていますが個人的には避けられないと思っています。ただ規模としては大規模なものになることはなく、部分的に衝突が起きる小さな規模に収まると見ています。それが起こると考えられるのが2月です。というのも3月になれば雪が解けて道が泥濘ますから陸軍の移動が困難になります。ですから軍事衝突が起きるとすれば2月中だと思っています。
ただ仮に軍事衝突が起きた場合は規模の大小に関わらず金融引き締めで敏感になっているアメリカ市場には大きな影響を与えると思います。それに伴い何故かゼロ金利政策、まだ金融課税強化に言及しただけで具体的に行動をしているわけでもない日本が一番ダメージを受けるでしょう。現状でもマザーズが1月で25%も下げており、下落率で言えばコロナショックなどの比ではありません。ただアメリカが金融引き締めをするんじゃないかという状態でこの体たらくです。でもその本質は日本の新興企業が最早世界的に見ても魅力がない、と言ったところでしょうか。これは単に政策に対する失望でしかないと思います。
フィリピンもウクライナ情勢によってダメージを受けるかと言えば少し難しいところで、実際にアメリカの金融引き締めの下落でも何も変わらない日常的な値動きを見せています。もし仮に影響を受けていれば今頃PSEiは7,000ペソを下回っていると思います。したがってウクライナ情勢が直接的にフィリピンに影響を与えることはないような気がしています。ただ軍事的な衝突の規模によっては巻き込まれることは十分加味しておかなければならないでしょう。
2月はフィリピン株をポジティブに捉える材料が2つあります。
まずアメリカの金融引き締めが起きればEmerging countriesに流れることが予想されますので、その資金がフィリピン株などにも流れてくると思います。たぶん日本に流れてくることはないと思うのは新興企業に何も期待がされていないということを表すマザーズです。そもそも日本株で何か買いたい?という質問にパッと返せる企業が少ないです。強いて言えば任天堂などになり、とても新興企業には手を出そうとは思えません。一方でフィリピンはGDPの成長率などポジティブな材料が揃っているので日本に投資するより魅力的だと思います。OFW、いわゆる海外で働くフィリピン人がとても多くなっていることは世界中にフィリピン人を対象としたマーケットが存在することを意味します。それが広がればOFWの多い国もGCASHなどを導入せざるを得なくなってきますから様々なフィリピン企業が国際企業となる下地が十分にあるわけです。
2つ目は2月10日からフィリピンが外国人の受け入れを開始するというニュースです。
The Department of Tourismの記事を引用しましょう。
DOT: PH to accept fully-vaxxed tourists from visa-free countries starting Feb. 10
Friday, January 28, 2022
https://beta.tourism.gov.ph/news/dot-ph-accept-fully-vaxxed-tourists-visa-free-countries-starting-feb-10?fbclid=IwAR2fBZmzaAMloaHVwYsNfCVdCJkouCP0TWXaDon1ze4zv51UL_djA6n2pgg
MANILA, Philippines–The Philippines will start to accept fully-vaccinated foreign leisure travelers from visa-free countries beginning February 10.
さらっと翻訳すれば、フィリピンは2月10日よりビザなし国からの完全予防接種を受けた外国人観光客の受け入れを開始します。これはフィリピン国内の産業が再び息を吹き返すことを意味しますから、経済の急回復に向けた大きな一歩となるわけです。
このような感じでポジティブな材料がある一方でウクライナ情勢という爆弾があるので、とても2月の生存戦略は難しいところです。ただチャンスはチャンスであると思うので時期を見て売買を行いたいと思います。