2023-06-01
3月14日にSECはCTS Global EquityのIPOを承認しました。SECの報告は次のような内容となっています。
1株あたり1ペソですから当然ですが調達資金は約13億5000万ペソとなります。調達した資金は主に国際業務の拡大、顧客の口座開設などの費用に充てられる予定です。
CTS Global Equity Group, Inc (CTS)は1986年に設立されたフィリピンで最も長い歴史を持つ証券会社の1つです。興味深いのは会長のEdward K. Lee氏及び副会長のAlexander C. Yu氏はCOL Financialの会長と副会長でもあります。
今の国際情勢を考えるに、なかなか厳しいIPOになりそうな予感がしています。
原油価格は落ち着きを見せていますが、それでもまだまだ高いと言えます。アフターコロナを見据えた経済に冷や水がかけられた状態になっていることに加えて、ウクライナ問題がまさに世界規模に発展しています。中国のロシアへの協力があれば中国にも経済制裁が行われる可能性を払拭することができない状況で、仮に中国への経済制裁が行われればフィリピンも結構なダメージを食らうと見ていいと思います。今はIPOに応募するよりも様子を見た方がいいような気がしています。もちろん今が最悪な状況で改善していくという見方もできますから、よくよく世界情勢を見極めて戦略を考えたいところですね。