経済制裁を行っている側の日本が経済制裁の影響を一番受けているという十八番のセルフ経済制裁の真っただ中にあり、アメリカ株にしてもフィリピン株にしても円安なので手が出しづらいという状況は否めません。また5月にはロシアが宣戦布告という形を取るというようなニュースも流れていますし、そうなると更に厳しい状況が続くように思います。アメリカが利上げをすれば利回りのいい金融商品に資金が流れるのは当然で、政策金利を上げられない日本からはどんどん資金が流出すると考えています。企業や個人が銀行からお金を借りて設備投資や住宅を買いやすくなるように政策金利を下げて経済回復を促し、それで景気が上向いたと勘違いして消費税の増税などを行ったのは政策として考えられる中で最も悪い手を選んだと言えるでしょう。仮に景気が上向いたのであれば行うべきは増税ではなく利上げで、それでも景気が活気づいていたら増税という手段が安牌でしょう。というのも、もう政策金利は下げられません。つまり企業や個人などがお金を借りやすい状況を作り出せないことを意味します。そしてそこに増税したわけですから、お金が借りやすくても税金面で設備投資などを躊躇するのは自明です。したがって経済対策として打てる手が日本にはもうない、金融緩和というカンフル剤を打ち続けることでしか日本経済は延命できないという手詰まりな状況です。唯一、減税という手が考えられますが、そうすれば手を広げ過ぎた公共事業の予算が足りなくなり、それはそれで経済停滞を招きます。ということで日本円を持っているだけで相対的に価値が下がり続けるので、基本的に日本円で資産は持たないという方針で5月は生存を図りたいと思います。素人の僕の考えですから、日銀や政府が度肝を抜くような政策を取るかもしれません。果たしてどうなるんでしょうね。