Lucky Me!というフィリピンでは最も知名度の高いインスタントヌードルのメーカー、Monde Nissinがやっとこさ配当金を出すということです。元株主として気にはなるのですが、ちょっとガックリな配当金でした。
PSE Edgeにて公開されたディスクロージャーによると1株あたり0.14ペソの配当金を出すそうです。IPOの際には8%くらいの配当が云云という話がありましたが、蓋を開けると8%には程遠い数字ですね。計算を簡単にするために直近の株価を16ペソとし、仮に年2回0.14ペソの配当金を出すとすると配当利回りは
0.14 (配当金) x2 (年2回) / 16 (株価) x 100 = 1.75
ということでMonde Nissinの配当利回りは1.75%ということになります。代替肉などの成長性を考えれば配当を出すより設備投資などに投資して株価として株主に還元されればいいのですが、ちょっとLucky Me!にあぐらをかきすぎな印象も否めません。株主総会などで決算日を変更したりして随分と配当に関する話題を先送りにしてきて蓋を開けてこれはどうなのかな〜という思いがあります。
一方で財務状況は決して悪いものではなく良い方だと思います。ただ個人的には株主に戻ることはないかな〜と考えています。ウクライナ侵攻やそれに伴う資源高などが置きなければ代替肉の分野が下火になることはなかったとは思いますが、ちょっと今は代替肉どころではないのは事実ですからね。一方で鶏肉などが不足しているので、そういう需要に答えられればチャンスはあるような気はしますが、安泰なLucky Me!を抱えているだけあって積極性を感じられません。ただPSEi採用銘柄ですし安牌ではある気はしますが、どうでしょうね。
ということで少し渋い感じの配当金のお話でした。