このところフィリピン株に目立ったニュースもなければIPOも全然ないので、書くことが特に何もないわけですが、そもそもこのブログはフィリピン株のブログではなく、僕の脳内を垂れ流すブログなので何を書いたっていいわけなんですよね。ということで、気になる人も多い!かどうか知りませんが、ビサヤ語学習者のためにビサヤ語と日本語のフィリピン料理のレシピなんて公開していこうかと思っています。
面倒な熱心なセブを愛して已まない人が多いので、ビサヤ語の定義が混同されていますが、基本的にビサヤ地方で話される言葉がビサヤ語で、セブアノ語(Sugbuanon bisaya(スグブアノンビサヤ))はビサヤ語の中の1つの方言という定義がしっくりいくと思います。セブアノ語の特徴は”la”を抜く傾向にあります。例えばビサヤ語のWalay problema(問題ないよ~)がセブアノ語になるとWay problemaになったりします。逆に”la”を単語に添加することは言語学的に不可解な現象となるので、セブアノ語はビサヤ語の方言と考えた方が自然だというわけです。なおセブ・シティ生まれのセブ・シティ育ちの少しハイソな人たちはConyo(コニョ)を使う傾向があります。Conyoは主に英語交じりのタガログ語のことを指しますが、セブでも英語交じりのセブアノ語のことをConyoと呼びます。このルールがいまいち良く分からなくて、例えばNibook ko sa restaurant (レストランを予約した)のbookは英単語です。だったらNigo ko sa tindahan(サリサリストアへ行った)を言えるかと言えば、これは駄目でNiadto ko sa tindahanと言います。なんぞやなってことですが、基本的にリズムが悪いので不可という感じです。Nibook koは「ニブッコ」と発音する一方でNigo koは「ニゴッコ」と発音するのでリズムが悪いそうです。このConyoの可不可のルールは良く分からないのが実情ですが、Salamuch (Salamat + much)など気の利いたConyoなんかもあります。基本的にビサヤ語を学べばセブでも使えますが、単語の意味が違ったりする場合がありますし、セブアノにとってはビサヤ語は古臭く感じるそうですが、まずはそんなこと気にせずGeneralな言葉を学んでおくのが良いかと思います。セブも地方の人たちだったり高齢者の方なんかはビサヤ語を話ますしね。
しかしミンダナオのビサヤ語は方言性が強いので、これまた厄介なことが多いです。例えばカガヤン・デ・オロ周辺ではUnsay imong dagnay?(あなたのあだ名は何?)を使いますが、これはカガヤン・デ・オロ周辺でしか使われない表現で、一般的にはUnsay imong angga?を使います。Dagnayはボホラノと表現が似ているので、このあたりの関係性を調べるのは面白いかもしれません。スリガオになってくるともっとややこしくなって、次のような冗談がスリガオにあったりするくらいです。
Asa man ang pier?(港はどこですか?)
Inday uno(スリガオ方言:知りません。標準ビサヤ語:女性が一人)
Inday unoはビサヤ語では文法的に通じないのですが、がんばって理解しようとしてしまいますから、どこに女の人がいるの?という会話になってしまいます。そんでもって何故かヒリガイノン(イロンゴ)が話されている地域があるので、ミンダナオという地域は本当に不思議に満ちています。
ということで、文字数稼ぎにあ~だこ~だと書き綴りましたが、ビサヤ語のレシピを少しずつ紹介していこうかな~と思っています。ビサヤ語じゃなくてセブアノ語を学びたいぜ!という人は適当に”la”とか抜いたりすればセブアノ語になります。ところどころ英単語に置き換えるとクールなコニョを操る怪しい日本人になれます。
ということで、今日はこれくらいで。