フィリピン株を始めて1年以上が経つわけですが、パフォーマンスはそれほど悪いものではないにしても、極端に「儲かる」ということはないと思うというのが今のところの結論です。僕の今の投資スタイルは保有銘柄を一つに絞り、タイミングを見て短期売買を行っていますが、まあボチボチです。というもの儲けることが目的ではないので、僕の場合はボチボチでいいんです。「フィリピン株は儲かる」というのは確かに1円でも儲かれば「儲かる」と言えますが、たまに見る広告などは誇張が過ぎるんじゃないかなと、僕みたいな別の目的がある人間は思う今日この頃です。
これまで国内証券会社でフィリピン株を扱っているのはアイザワ証券さんだけでしたが、内藤証券さんでも10月3日よりフィリピン株を取り扱うようになりました。こうやって少しでもフィリピン株に注目が集まれば、フィリピン株のポテンシャルが引き出されるんじゃないかな~と思っています。
日本の現状は3.9人に1人が65歳以上という現実を鑑みるに、これから先は経済停滞どころか衰退するのが目に見えています。仮に今の政府が大きく舵を少子化対策に切ったとしても結果が出るのは20年後です。それまでには75歳が4人に1人という問題も日本は抱えています。もちろん誰も未来を完全に予知することはできませんが、少なくとも人口動態だけは未来を告げることができます。今の0歳児の人口が20年後の20歳の人口で、この数字を越えることは20歳の移民が異常に増える以外にはありません。さらに若い労働力が技術開発ではなく介護に奪われているわけですから、技術開発に若い労働力を投入できる諸外国と比べれば技術力も今後は大きく溝を開けられることになるでしょう。
それならば海外に投資した方が僕は先見があると思っています。そこで人口動態的にメリットがあると考えられるのがフィリピンなわけですね。ただアイザワ証券さんは買いの場合は最低手数料が5,500円かかります(2022/11/29現在)。内藤証券さんは残念ながら手数料体系がまだ公開されていませんでした。また内藤証券さんは取扱銘柄がPSEi指数構成銘柄に限定されています。しかしPSEiの構成銘柄は結構頻繁に変わるので、この辺りはどのように運営されていくのか興味が尽きません。またインターネット取引ができないようなので、このあたりもどうなるのでしょうか。
まだまだ国内証券会社の手数料は高いと言えますので、フィリピン国内の証券会社に口座を持った方が手数料損のデメリットを減らすことができます。ただもっとももっとフィリピン株が盛んになれば、手数料などの見直しでアイザワ証券さんでの口座開設も視野に入れていいようになる日が来るかもしれません。とにかく人がいないと始まりませんから、もっと盛んになればいいな~なんて思っています。