クラウドワーキングが魑魅魍魎すぎてインターネットの闇を見た気がした話。

世の中には副業を血眼になって探している人たちがいて、その界隈ではクラウドワーキングサービスのタスクをこなすのが人気だったりします。例えば「副業 月5万円」で検索すると、まあ実績に基づいているのか怪しい副業のオンパレードです。中にはオークションなどで不用品を売るってありますけど、それって副業なん?って思いません?最近のインターネット検索の質が著しく低下しているように思うの気の所為ですかね。そんなこんなで、どこのサイトを見たってタスク型の副業はほぼ100%の確率で紹介されています。有名どころのタスク型の副業ができるところと言えばクラウドワークスランサーズと言ったところですね。僕は発注者側として何度かシステム開発のためにどちらのサイトも使ったことがありますが、今回のようにタスク型の仕事を請け負ったことは一度もありません。見るからに仕事と報酬のバランスが取れていない搾取の現場としか・・・。このタスク系の仕事というのは簡単に言えば、何かについての記事を書いたり、マンガの感想だとか、あるいは商品の情報を集めたり、営業メールを1通5円くらいでワーカーに送らせるとか、なんか色々とグレーなものもあったりしますが、早い話が専門的な知識は不要な単純作業と言えます。そんなタスク型の副業がどれだけ稼げるのか気になったりしませんか?ということで私めが身をもって一ヶ月体験してみましたのでご報告いたします。これまで研究書を二冊出版し、さらに本業が編集だったり物書きだったりするので、そんな立場の観点からちょっと興味があったのでやってみたりもしたわけです。

・・・というかフィリピン株にそんなに動きがありませんし、そもそもフィリピン株専門ブログではないので、こんなネタをやってみた系のお話です。

結論:タスク形式の副業は全く勧められない

タスク形式の副業は強くオススメしません。まず発注者はめちゃくちゃ足元見すぎじゃない?っていうのが単純な感想です。あることに関する記事に300文字以上の要求で30円とか一文字単価0.1円って考えられないほど安いです。僕の仕事の場合だと例えば印税から数%くらいもらいまっせの世界ですから「売り切りで一文字0.1円って誰がこんな仕事するんじゃい!」って感覚です。しかもたまに「お前マジでこのレベルの仕事がこんな値段で受けてもらえるのか?」って考えてる発注者も少なくありません。1,000文字要求してきて報酬が55円(単価0.05円)とかマジで業界的に有り得ないです。これならコンビニエンスストアでアルバイトした方が何万倍もいいです。しかもライターとしての技術なんて絶対に上がらないと言い切れるのは発注者からダメ出しされないからです。非承認を食らうと1,000文字パアです。しかも理由なんて告げてくれません。こちらから聞いても「水準に達していない」とか適当な理由であしらわれるだけです。それも当然で社員でもない人を教育する義理なんてありませんからね。だから何を改善すべきなのか全く理解できないわけですから、ライターとしての技術が上がるわけもないのです。

ちなみに翻訳の案件なんかもあったりするんですけど、30分音声を聞いて500文字に日本語で要約して数百円とか翻訳業を舐めてるとしか思えないです。ちなみに今の勤め先の場合は専門性に依りますが1単語15円~30円(医学系)くらいが相場じゃないでしょうか。1単語でこの値段です。たとえば「まさにそういうことを言いたかった」を翻訳して仮に”That’s what I wanted to say”と翻訳したら90円です。「いやいや高いな~」と言われるかもしれませんが「数年かけて勉強してるんだから当然じゃないですか」ってなるわけですよ。大学で学んだことをマネタイズしないでどうするんですか?って考えにならないのが日本の大学の問題だと思うんですよね。高い学費を払って大学に行くんですから、卒業後には学んだことをマネタイズしてペイするのは当然のことだと思うんです。それを「大学で学んだ程度で偉そうに」って言う文化は正すべきじゃないかな~って思ってます。そういうあなたは専攻以外の分野にも詳しいのか?って思いません?きちんと勉強して入学して、きちんと勉強して卒業したんですから偉いんです。自信を持って学んだことをマネタイズしてください。大学で学んだことの安売りは絶対にすべきじゃない。

1ヶ月のタスクの結果

ということで、ご覧頂ければ分かりますように一ヶ月ほど僕がチマチマとやって三万円弱くらいです。僕の本業の文章の数十倍も安いです。平均して日給1,000円いかないですね(白目)これなら当然アルバイトしてた方がよほど実入りがいいです。不思議な「女性限定」のタスクが多かったり(何故か住所などを求めている案件もチラホラ)、またコンスタントに必ず受けられるタスクがあるわけではないので本当に余暇でやる程度の仕事と成らざるを得ません。一方で余暇でやる程度の仕事であるにも関わらず異常なハイクオリティを求める案件があったりと、なんか色々と場末な雰囲気が漂います。そんなハイクオリティを求めるなら受注者が生活ができる報酬を出してやれと思うのは僕だけでしょうか。とは言っても僕自身も案件は選り好みしたので、選り好みせず雑食にグイグイと行けばもう少しはプラスになるかとは思います。ただ月5万円を超えようと思ったら剽窃したり虚偽を書いたり、あるいは複数アカウントを保有するなどアナーキーな状態にならざるを得ないのではないでしょうか。そこまでしてタスクを受け続ける意味があるのか僕には分かりませんが。

閑話休題

クラウドソーシングサイトには魑魅魍魎の情報商材屋が跳梁跋扈しているのは注意しないといけません。簡単なアンケートです!あなたの熱意を伝えてください!と200文字くらいのタスクをやらせた後に、電子書籍に興味がある?と問うタイプのものは大人しく「いいえ」を選択しておくのが無難です。これ系は概して文字単価が0.05円くらいの極めて低い単価で仕事の依頼をして搾取しようとする人たちなので間違いなく避けた方が良いと思います(一敗)。かわいい女の人のアイコンを使っていますが中身はおっさんです(一敗)。タスクの検索障害にしかならないので黙ってブラックリストに打ち込んで検索結果から消してしまいましょう。

ちなみにKindle Unlimitedで1ページ読まれると約0.5円くらいの報酬が出ます。彼ら情報商材屋にとってクラウドワーキングサイトで搾取した原稿は中身がペラペラでもいいんです。その元を取れる仕組みがあるからですね。たとえば原稿を書いた受注者に「もう少しライターの腕を上げるために講座に参加しませんか?本当は15万円くらいする内容なんですけど、今なら半額以下の7万円でいいですぅ」と言って一人でも引っかかれば目的は十分に達成されます。もともと15万円の価値なんて売り手が勝手に付けているだけで市場価格で言えば無価値に等しい、あるいは人生の時間を浪費するという意味ではマイナスですね。あるいは既にカモネギを抱えている情報商材屋はセミナー用の本としてカモネギに買わせるか読ませるかするわけですね。そしてポジティブな評価を付けさせ…ってやってることは闇バイトみたいなものですね。相手に個人情報を握られていると断れない状況を作り出されるので絶対に個人情報は渡さないように気をつけましょう。ある種の洗脳という意味では宗教よりもよほど質が悪いんですけど、オウム真理教の事件以降の日本は宗教に対しては非常に切り込みやすくなった反面、こういう情報商材は「仕事」という認識なので誰も切り込めないある意味で聖域になってます。宗教とは明治時代にReligionの訳語として仏教用語の「宗」という目的と、それを達成するための方法論などの「教」を合わせた合成語です。したがって情報商材屋さんも金を儲ける(主に胴元が)という目的の「宗」があって、それを達成するセミナーという方法論の「教」がありますから立派な宗教です。法人格が違うだけで、やってることは日本で宗教と呼ばれる仏教などと比較して質は非常に悪いと個人的に思っています。

タスク型ではありませんが、高額な契約金を呈示しておいて中身は300円で契約金を呈示してくださいと募集をかけるタイプの仕事、、、と言うかネギを背負ってやって来るカモを狩ろうとする募集がしばしばあります。およそ6回くらいの講義を体験してもらい感想を書いてください系のものですね。文章が長いだけで中身がスカスカ(僕のブログもそうですが・・・)で、こんな僕でも月収百万円が可能に!って誘う系ですね。それに騙される方も騙される方かもしれませんが、月収百万円の人がチマチマと有象無象を相手にしている時点でお察しです。お金儲けができるセミナーなど全般に言えることですが、この手のものでお金儲けができるのは胴元だけで、参加者は99%が搾取対象者です。絶対にお金儲けできる方法なんて明かしません。だってセミナーそのものがお金儲けできる方法なんですから。この講座を受ければあなたも月収百万円が可能に!(数万円支払ってね!)とかね、もう辟易しません?騙される人がいるから続いているんでしょうけど、こういう情報商材屋がクラウドワーキングサイトに蔓延っているのは、ちょっとどうかと思います。野放しにしておくクラウドワーキングサイト側の問題でもあると思いますが。

Get back on the track

海外のクラウドワーキングサイトをたまーに使ったりしますけど、日本のタスク系は本当に魑魅魍魎しかいない・・・というのが僕の率直な感想です。個人的には全く勧められないです。

なおクラウドワークスの場合ですが、タスク形式だと20%の手数料が取られる上に振込手数料が500円(楽天銀行なら100円ですが)取られます!!え?今の時代にその振込手数料取るの??マジで?という感じです。僕の印税の振込など手数料は全て出版社持ちなんですけども。なんか本当に「手数料ビジネスだな~」という気しかしないです。タスクで十分に毟り取ってるんだから振込手数料一回くらいは無料にしてやればいいのにと思いますけども。ということで繰り返しますがタスク形式でのお仕事は僕はオススメしません。めちゃくちゃ足元見られている上に手数料が引かれたら人間としての文化的生活を営むことができず、これなら生活保護もらった方がマシだって思考も理解できなくはない、という状況に陥りますね。

オススメしない理由

  • 書いたものが数千文字でも非承認を食らうと何の学びを得ることがない
  • 足元見られすぎ
  • 報酬に対する手数料が高すぎ
  • 振込手数料を稼ぐだけでも一苦労
  • カモネギを狩ろうとする情報商材屋が多い
  • 時間対効果が極めて低い

オススメするならば

  • 自分の好きな時に働けるという意味で時間的拘束がない
  • チマチマとポイントサイトのアンケートに答えるより効率はいい
  • インターネットのキュレーションサイトの裏側が見える

いくつかオファーがあった話

表現力や語彙などが素晴らしい的なお褒めのメッセージと何度かライターとして契約しませんかオファーが来ました。1記事6000円で3000文字というクラウドワーキング的にはボチボチの価格のオファーでした。大変申し訳ないですけど本業より圧倒的に単価が安いので丁重にお断りしました。しかし言い換えれば、タスク型もきちんと真面目にこなしていればオファーが来る可能性があるということです。1記事6000円で1週間に10記事ほど書けば6万円。一ヶ月で24万円くらいの収入にはなりますので、それなりの副業になる可能性はありますね。

ということでタスク型の副業なんて全くオススメできないというお話でした。

ちなみにロサンゼルスの最低時給は23ドルですが、ウェブライターをやっている友人は時給換算で24.6ドル(約3200円)でした。う~ん。

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この記事を書いた人
株式投資とか不動産投資とか、あと旅行とか大好物です。これまで58カ国と10ヶ所くらいの微妙な地域を訪れました。英語の勉強もしていますが、なかなか上達しないのに色々な言語に目移りしがち。なぜかフィリピン株中心のブログになってますが、基本的には僕のしがない日記です。
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