これまで50カ国以上を旅行してきた経験から言って、ニノイ・アキノ国際空港の騙そうとする人たちの悪質さは際立っているように思います。空港職員ですら隙あらば騙してやろうという根性が丸出しで気が抜けません。
その中でもタクシーの悪質さはフィリピン人ですら騙されるレベルで、チケット・タクシーですら支払い時に「お釣りがない」と平然と言うレベルです。別に数十ペソくらいチップであげるのに、こういうことするから利用されなくなって自分たちの首を絞める・・・という発想がありません。
幸いなことにニノイ・アキノ空港でGrabが使えるようになり、またVictory LinerなどのバスがNAIAからPasayのバスターミナルまで運行するようになったので、一昔より空港からの移動難易度が低くなったと思います。
難易度が下がったとは言え、気をつけたいのが早朝や深夜発着の飛行機で寝不足や眠気からの判断力の低下です。時間つぶしのために空港内のイスなどで寝ることも選択肢の一つですが、寝ている間にかばんが盗まれるなどのリスクを避けることができません。
ということで、オススメしたいのがカプセルホテルのThe Wings Transit Loungeです。
カプセルは男女別になっており、3つのスケジュールの時間帯それぞれ1,000ペソで使用できます。
この時間帯でしか予約ができませんが、どの時間帯も一律1,000ペソです。しかし飛行機が朝5時着だとスケジュールAの朝8時まで時間がありますし、スケジュールCを予約するのは少し勿体ないですよね。その場合は1時間単位でアーリーチェックイン・レイトチェックアウトが100ペソで使用できます。例えば朝5時の到着で朝6時から利用したいとすれば、スケジュールAで予約する際に2時間のアーリーチェックインのオプションを選択する形となり、合計は1,200ペソとなります。
The Wings Transit Loungeはターミナル3の4階にあるので、ターミナル1やターミナル2での発着の場合はターミナル3まで移動する必要があります。ターミナル間の無料バスがあります。ただターミナル職員から飛行機のチケットがないと乗せられないと言われてタクシーを勧められることがありますが、無視してバスを待っても問題ありません。ただしなかなか来ないので急いでいたり、早く寝たい人はGrabの利用をオススメします。例えばターミナル1からターミナル3までは約200ペソくらいになります。
ターミナル3に着いたら4階まで向かいます。ただエレベーターは3階までしかないので、エレベーターで3階まで移動したらエスカレーターで4階まで向かいます。レストランフロアの奥の方にマクドナルドがあるので、その裏側へ回る感じに進むと左手に見えてきます。
一応こんな地図を予約するとメールでくれます。
注意したいのは保安区域外にあるので、乗り継ぎなどでフィリピンに入国しないパターンの人は使用することができません。
受付でスーツケースを預け、カプセルまで案内してくれます。ちなみに朝食は無料でビュッフェスタイルで提供されます。写真を取り忘れてしまいましたが、期待しない方がいいです。ここはフィリピンです。
提供される写真と現実とは異なるもので、それなりの古さは拭い去れません。防音ではないので静かに利用してくださいと言われます。まあカーテンですから当然ですよね。エアコンは効いていますが、写真の中央上にある据え置き型のもの1台が頑張っているので、カプセル内は少し暑く感じるかもしれません。
歯ブラシ・石鹸などのアメニティとバスタオルがついていて、ベッドはそれなりの清潔感はあります。セキュリティボックスもあり、電気は枕の上にちょこんと付いている程度のものです。
シャワーは南国にありがちな電気式の給湯器なので使い続けるとお湯が出なくなります。なおトイレと一緒になっているので、あまり気持ちよくシャワータイムを過ごせるとは言い難いかもしれません。
シャワー室の奥にロッカーがありますが使用していいのか分かりませんでした。大きなミラーにドライヤーのあるスペースにあるので自由に使っていいとは思います。南京錠は提供されませんので自前のものを使いましょう。
仮眠するには十分な施設で、かばんなどの盗難リスクを考えればThe Wings Transit Loungeの利用は全然ありだと思います。予約なしでも空いていれば使えますが、予約しておいた方が無難です。またカプセルホテルだけではなく、マッサージなども提供しているので、飛行機内でバキバキになった体をほぐしてもらうこともできます。
ニノイ・アキノ国際空港での時間つぶしの選択肢の1つとして如何でしょうか。