ということで本日、軍用地料が振込されました。
なんだかんだと軍用地は投資先としてオススメしないことを述べていますが、地料が振り込まれるというのは気分が悪いものではありません。
が、やっぱり触れないのはフェアじゃないなということで触れておきたいことがあります。
まず当然のことながら現在の倍率と地代とで計算すると利回りは2%前後です。恐らく場所によっては2%を切ると思います。これだけなら良いのですが、もちろん固定資産税もガッツリ取られます。しかも地代よりも上昇率は高いような印象があります。これに加えて、この振込の明細をご覧ください。賃貸料の振込は地主会を通さなくても自分で行えますが、面倒なので大概は地主会に依頼する形になります。
よ~く見てください。賃貸料の下に会費0.5%とありますね。ただでさえ利回りが悪い上に、そこから0.5%が引かれます。固定資産税と合わせると実質的な利回りは1.5%くらいあればいい方かもしれません。
毎年確かに賃料は値上がりしていますが、それに伴って固定資産税もしっかり上がっています。売却した時のキャピタルゲインも確かに見込めるかもしれませんが、利回りの観点から倍率を考えれば今後の上昇を見込むのは難しいでしょう。それなら例えばアメリカのETFで利回りが中程度のVYMに突っ込んだ方が僕は賢い選択なような気がします。
不動産は担保に入れられる利点があるとは言いますが株式も担保に入れてお金を借りることはできます。
このように考えていくと、今改めて軍用地に投資する利点はあまりないように思います。もちろんポートフォリオの分散という意味で選択する意味はあるのかもしれませんが。
ちなみに相続対策と言っても軍用地以外にもっと賢い相続対策はあります。例えば株式会社を設立し、子どもを役員に就任させて役員報酬という形を取れば贈与税も相続税も掛からない、という方法があります。
軍用地投資を考えている人は、SNSで流れてくる情報を鵜呑みにする前に、本当に投資するに値するのか多角的に検討すべきだと軍用地主の僕は思います。