PLDTとSmart(PLDT傘下)がカーボンファイバー製の通信塔を導入するそうです。
PLDT, Smart deploy first carbon fiber towers in Philippines
カーボンファイバー製の通信塔のメリットは従来の鉄製の通信塔に比べると段違いに多くあります。
まず鉄製の通信塔よりも10倍以上も軽いわけですから、建築基準法に準拠した建物への設置が可能となります。これが意味することは、需要の高まる5Gに関して、特にマニラなど街中において新しく土地を購入して通信塔を建てなくていいということです。しかも軽量であるからこそ、アンテナを大きくできるなどのメリットもあります。既存の建物に建てられるのは大きな利点だと思います。さらに軽量ですから輸送や設置は飛躍的に容易になります。
腐食性の観点から言えば、鉄製の通信塔よりカーボンファイバー製の方が強いですからメンテナンスが容易になります。雨などに晒されても錆びない上に、海岸など塩気を含んだ場所にもほぼメンテナンスフリーで建てられるのは強みです。
僕個人はDITOに投資をしなかった一つの理由は技術面にあります。鳴り物入りで現れた新興のDITOは急ピッチで工事などを進めていますが、その目的が通信料の値下げに集中しすぎて技術の面では対抗できていないように思っています。
PLDTにとってカーボンファイバー製の通信塔は初期投資こそ必要ですが、長期的に見ればペイできるレベルのものだと思っています。
もちろん個人的な見解に過ぎませんからDITOが大化けするかもしれません。
こういうニュースがDITOから出れば面白いんですけどね…。