ジョリビーとダブルドラゴンプロパティーズが産業用REITのIPOを目論んでいることを記事にしました。
よく考えれば、ダブルドラゴンプロパティーズって何ぞや?という人の方が圧倒的に多いでしょうから、自分の整理も含めて少しまとめておきたいと思います。
ダブルドラゴンプロパティーズは不動産開発企業で、主要事業にはコンドテルの販売 (Hotel 101 Fort)やマニラ首都圏のPasayのベイシティの大きな商業ビルの経営が挙げられます。恐らく一般の人々と一番接するのはCityMallというショッピングモールの経営です。CityMallはフィリピン国内に38店舗を構えています。
CityMallはこんな感じの店舗です。
ベイシティにあるダブルドラゴンプラザはこんな感じのビルです。
上の記事でも触れましたが、ダブルドラゴンプロパティーズとジョリビーは蜜月の関係にあります。それもそのはず、ダブルドラゴンプロパティーズはジョリビーの創始者であり、また現会長であるトニー・タン・カクティオン氏と、2010年にジョリビー傘下となったチキンバーベキューチェーンのMang Inasal (マンイナサル)の創業者エドガー・シア氏によって保有されている会社だからです。
ただきちんと整理しておかないといけないのは、あくまでトニー・タン氏は個人的に保有しているわけであってジョリビーフードコーポレーション (JFC)としてダブルドラゴンプロパティーズの株式を保有しているわけではないということです。したがって、ジョリビー傘下なのではなく、あくまで別の会社ですので蜜月の関係というわけです。
ダブルドラゴンプロパティーズはフィリピンで史上二番目のREIT(DDMP REIT, INC)を上場させました。
2021年の第1四半期の利益は前年同期の3億5,780万ペソから3億9,965万ペソとなりました。つまり11.7%ほど増加したことになります。また賃料による収入は前年同期の4億9,952万ペソから5億859万ペソに増加しています。
コロナウイルスの影響があったにしても、かなりポジティブな状況と言えるでしょう。
ダブルドラゴンプロパティーズのREITであるDDMPは2021年3月19日に2.25ペソで上場して間もないので、そこまで価格変化を気にする必要はないのかもしません。現在値が1.99ペソですから配当で収支としてプラスを目論むことができるかもしれません。
注目したいのはダブルドラゴンプロパティーズそのものの株価です。
一時的にトリプルバガーのような値動きをしていますが、パンデミックが始まる前には急激に値を下げています。ジョリビーとマンイナサルの創業者のダブルタッグというドラマ性から買われたんじゃないかとは思っています。ただジョリビーとダブルドラゴンプロパティーズが目論んでいる産業用のREITは、そのドラマを現実のものとするかもしれません。ダブルドラゴンプロパティーズは今後も注目したい銘柄ではあります。