時価総額から見るフィリピン株 Keppel Philippines Holdings, ケッペルフィリピンホールディングス

株式投資する時に確認したいのが時価総額です。単純に言えば、その会社をまるごと購入できる価格なわけですが、時価総額が高いということは企業の価値が高いと言い換えることができます。株価では企業価値が高いのか安いのか分かりませんから、時価総額をチェックするのはとても重要なことです。

時価総額をチェックする重要性

時価総額は株価と発行済み株式数をかけ算した金額で計算することができます。そのため増資などで発行済み株式数が増えない限り、時価総額が大きくなれば株価も上がります。したがって時価総額は現在の企業の規模と今後株価がどの程度まで上がるかをざっくりとですが予測するのに役立ちます。注意したいのは時価総額が低いからと言って悪い会社や危ない会社ではないという点と、時価総額が低いということは成長の伸びしろがあるというポジティブな側面も持ち合わせている点です。

例えば株価がついに2500ペソを超えたカナダ資本のSun Life Financial (SLF) はフィリピン株式市場の時価総額1位に躍り出ました。その時価総額は1兆8931億7194万3750ペソで、2位のSM Investments (SM) 1兆4931億4194万3750ペソと約4000億円の差を付けています。一方で時価総額の最下位はKeppel Philippines Holdings (KPH)は1億9619万8877ペソしかありません。

じゃあSun Life Financialがこれから企業価値を2倍にしようと思ったら1兆ペソ以上大きくならなくてはならないと言えます。一方でKeppel Philippinesは2億円くらいで企業価値が2倍になると言えます。そのため将来性という観点から言えばKeppel Philippinesの方が望みがあると言えます。ただ時価総額から見て分かるように、日本で宝くじに当たればKeppel Philippinesを買収できてしまいます。そういう意味では買収リスクなどに常に晒されている状態と言えます。ポジティブに取れば、スケールメリットを活かした投資はこの点にあると言えるでしょう。仮に5000万円でKeppelの株を買うと需要と供給のバランスが崩れます。株価は需要と供給で成り立っていますから、その5000万円分のKeppelの株を手放さない限り供給が細ります。需要があっても供給がなければ高くても欲しいという人が出てきますから、株式投資におけるスケールメリットは大きな意味を持っています。この次元まで来るとテクニカル分析やファンダメンタル分析なんて意味がなく、まさに思い通りにできるRulerに成れるのです。逆にSun Life Financialに5000万円を投入したと言って全体の10万分の1にしかなりません。

ただ時価総額だけで見るのは危険で、実際の事業内容などを確認しなくてはなりません。時価総額が安いにはそれなりの理由がある場合があるからです。

そんなこんなで時価総額をチェックするのは大切なわけで、たまに僕は時価総額一覧をチェックするようにしています。そこで時価総額の一番安いKeppel Philippines Holdingsとは何ぞやということを調べてみました。

ただKeppel Philippines Holdings (ケッペルフィリピンホールディングス) は時価総額が最下位とは言え優先株を発行しているので、それを合わせたら最下位ではなくなるという本末転倒なことを先に言っておかなければなりません。しかし優先株の時価総額も最下位ですから、もうKeppel Philippines Holdingsが時価総額最下位でいいんじゃないかと思います。

Keppel Philippines Holdingsとは

ケッペルフィリッピンは1975年にシンガポールのケッペルの子会社として設立されました。設立時の名前はケッペルフィリピンシップヤードで、主に船舶の修理や造船を行ってきました。

1987年にフィリピンフィリピン株式市場に上場して、1993年に投資持株会社に移行してKeppel Philippines Holdingsと名前を変えました。1998年に従来行ってきた造船事業をKeppel Philippines Marine社に、不動産関連事業はKeppel Philippines Properties社に統合しました。どこかまだ造船事業を行っているような雰囲気を醸し出していますが、Keppel Philippines Marine社はKeppel Philippines Holdingsの傘下ではないので、実質別の会社と考えた方が良いでしょう。ケッペルフィリピンの主な収益は不動産事業で、100%子会社のKPSI Property社がマカティでオフィススペースを賃貸しており、Goodwealth Realty Development社は主にパタンガスで賃貸を営んでいます。このGoodwealth Realty Development社の100%子会社のGoodsoil Marine Realty社がKeppel Philippines Marine社に土地を貸して、そこでKeppel Philippines Marine社が造船などを行っています。またGoodsoil Marine Realty社が25%を保有するConsort Land社がザンパレスの土地を貸して造船などに利用されています。このようにとても複雑な構造に見えますが、早い話が土地を貸しているだけで造船などには関わっていないと言えます。

シンガポールのケッペルとまだ関係性を保っているのか分かりませんが、シンガポールのケッペルが絡んでいたら約2億円の時価総額は相当安いと思いますし、逆に造船事業を全く行わず、ただ不動産を所有する子会社を束ねるだけの投資持株会社なら、妥当な時価総額かもしれません。

シンガポールのケッペルとは別物

ということで調べてみましたが、きっかけはシンガポールのケッペルの子会社ですが現在は関係を持っていない様子です。シンガポールのケッペルの子会社にKeppel Offshore & Marineがあります。その子会社にKeppel Philippines Marine社があります。一方でKeppel Philippines Holdingsの株主構成を見てもシンガポールのKeppelの名前はありませんし、会社組織図を確認してもKeppel Philippines Marine社の名前がありません。そのためケッペルフィリピンは現在は造船事業から全く手を引いていると言っていいでしょう。

まとめ

時価総額という観点から見ればKeppel Philippines Holdingsは伸びしろがあるように見えますが、やっぱり時価総額が安いには安いなりの理由があることを見てきました。ただし株式投資はスケールメリットが物を言う世界ですから、それなりの資本があるなら需給バランスを壊わして大穴として投資するのも面白い・・・のかなぁ(笑) そんな酔狂な人がいるのか分かりませんが、僕は3億円くらいあったら3000万円分くらいは気の迷いで買うかもしれません。

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この記事を書いた人
株式投資とか不動産投資とか、あと旅行とか大好物です。これまで58カ国と10ヶ所くらいの微妙な地域を訪れました。英語の勉強もしていますが、なかなか上達しないのに色々な言語に目移りしがち。なぜかフィリピン株中心のブログになってますが、基本的には僕のしがない日記です。
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