序章と導入と何が違うんだというツッコミはなしの方向でお願いします…。
テクニカル分析は果たして有効なのか。そんな投資に於ける永遠のテーマとも言えるものにn=1の実験では実証としては不十分ですが、やらないよりやってみるのが大切ですよね。僕の主義として何でも自分で確かめてみる姿勢はとても大切だと思っています。他人から聞いた「〜って〜らしいよ」っていう言説、今回の実験で言えば「テクニカル分析って意味ないらしいよ」だとか、その人が確かめたこともないのに伝聞の「らしい」を信じるほど僕はピュアじゃありません。その「テクニカル分析は意味がない」という人がウソを言っているのかもしれません。本でウソを書いているかもしれません。ブログでウソを書いているかもしれません。セミナー講師がウソを言っているのかもしれません。
そう、まるでデカルトが『方法序説』で用いた「方法的懐疑」のように、あらゆるものを疑ってみて「自分でやってみたんだけど損/得した」と自分で納得したいわけなんです。デカルト『方法序説』は真理を求めるために神であろうとあらゆるものを疑い、そしてデカルトはつぶやきます。
当時の学者はラテン語で本を書くのが通例でしたが、デカルトは人々が容易に学べるようにするためにフランス語で本を書きました。ただフランス語は文法的に代名詞と動詞が離れているので、デカルトが意図したことが伝わりませんでした。そこで友人のメルセンヌがラテン語にしてCogito ergo sumと表現したと学生の時に学びました。
恩師に『方法序説』を読まされた僕はデカルトに聞いてみたかった。
デカルトよ。そこまで疑ったのに何故そう考えた言語そのものを疑わなかったんだ…と。
こんな感じでデカルトの方法的懐疑すら疑うタイプの人間ですから、今回はinveting.comのテクニカル分析の「買い」は本当に買いなのかを身を以て知ろうと思います。
実験に使う銘柄は第一候補に挙げていたAC Energy (ACEN)に決定しました。
理由はたまたま日本の経済産業省の資源エネルギー庁が発電コストの比較資料を公開したことです。
もちろん日本とフィリピンの発電コストは異なります。しかし今後のエネルギー開発 ー たとえばフィリピンにも原発開発計画はあったわけですが ー を鑑みた時に、仮に原発開発計画を再燃させたとしても他国の発電コストを鑑みないことはないと思います。
経産省が2030年に於ける電源コストの発表から、原子力と太陽光、風力の3つを引用してみました。
電源 | 原子力 | 陸上風力 | 洋上風力 | 太陽光(事業用) |
発電コスト | 11円台後半~ | 9円台後半~17円台前半 | 26円台前半 | 8円台前半~11円台後半 |
日本の経産省は太陽光発電に必要な発電モジュールや付属機器の進捗率80%以上でコスト低下が続くと想定しており、その結果として原子力発電よりも発電コストが安くなるという見通しです。もちろん日本国内での試算に過ぎませんが、フィリピンの発電事情に少なからず何かしらの影響を与えるでしょう。
そうなってくると再生可能エネルギーに特化させようとしているAC Energyが俄然有利になると考えました。
AC Energyは太陽光発電所としてフィリピン国内に5か所、ネグロスオリエンタルに1か所、ネグロスオクシデンタルに2か所、サンバレスに1か所、ラグナに1か所を有しています。海外にはベトナムに2か所、オーストラリアに1か所、インドに2か所を持っています。また風力発電所に関してはフィリピン国内に3か所、イロコスに2か所、ギマラスに1か所を有しており、海外にはインドネシアに1か所、ベトナムに4か所を保有しています。
個人的には山を切り開いてソーラーパネルを敷き詰めるのはどうなんだ、風力発電の鳥類への影響はどうなんだと考えるところですが、原発事故を思えば環境コストは遥かに低いものかもしれません。
こんな感じで実験をしたいと思います。
一応は日報ということで毎日終値と価格推移を更新したいと思います。
購入価格は8.85ペソ、手数料込の平均取得価格は8.8761ペソ、保有株式数は5100です。
購入後に8.82ペソになったので早速評価損です(笑)ま、まだ史上最高値のジャンピングキャッチじゃないですけど、それにほぼ等しい株価ですね。本当にテクニカル分析的に買いなのか雲行きが怪しいです(汗)
今日は8.80ペソで取引を終えました。早速-1.74%の評価損です。
いきなり評価益が出ても困惑しますから、初日としてはこんなもんじゃないでしょうか。