まだまだ海外旅行が自由にできるようになるのが先な雰囲気がします。そこで味覚だけでも異国を経験しようとご近所さんのフィリピン人と物資交換をしました。そんなこんなで手元にはフィリピンの謎のお菓子、謎の食べ物が豊富にあるわけです。
海外では生水を飲まない、油ものは避けるだとか口にするものに関していろいろなアドバイスがありますが、僕は「食わずに死ぬなら食って死ね。飲まずに死ぬなら飲んで死ね」をモットーとしています。現地人が飲むなら生水も平気で飲みますし、現地人が食べるなら何だって食べます。病気だとかを気にして体験できないなんて惜しいことしたくないわけです。
ということで、今日はフィリピン人もみんな大好きOTAP (オタップ)を食してみました。お土産でレギュラーフレーバーやマンゴーフレーバーのオタップなどを買ったことがある人も少なくないんじゃないでしょうか?しかし今回食べるのは普通のOTAPではありません。多くのフィリピン人すら「え!?なにそのフレーバー!はじめて見たけど絶対に美味しいやつ!」というレアなOTAPです。
Ube (ウベ)と呼ばれる紫芋、マンゴーなどのOTAPを見ることはあっても、BUKO PANDAN味のOTAPはかなりレアだと思います。BUKO (ブコ)はココナッツの実のことで、PANDAN (パンダン) は英語だとPandanus (パンダナス)、日本では「ニオイタコノキ」という名前で売られています。つまり、ココナッツ・パンダン味のOTAPということになります。ちなみにパンダンはタイ語だと「バイトゥーイ」と呼ばれていて、タイ料理には欠くことのできないハーブとしても知られています。
どうみてもパイナップルの葉っぱですがパンダンです。アマゾンで苗などを扱っているので香りが気になる人は試してみると良いかもしれません。乾燥させたものと違い生の葉は格別です。
1つ1つが柔らかい紙に包まれているのはアジアのお菓子の異端児な雰囲気があります。でも理由があとで分かりました。包み紙を開けると結構な量の砂糖でコーティングされるのが目に入ります。「これ結構な甘さがあるんじゃないのか」というのが第一印象でした。
1つに見えますが半分に分かれています。きれいな緑色をしていますがパンダンの色だということです。
BUKO PANDAN味のオタップはココナッツの香りが豊富で、懸念していたシュガーコーティングですが全く嫌味を感じさせませんでした。アジアのお菓子にあるような甘ったるさは全くなく、それどころか日本人にも好まれる程度の甘さです。むしろ日本のパイ生地のスナックの方が甘いかもしれません。
食感は少し固いミルフィーユといった感じで、食べるときにはパラパラと落ちるので気を付けないといけません。それが1つ1つ紙で包まれていた理由でした。
セブに住む英語講師の友人とオンラインで雑談をしていたとき、このオタップの話になったのですが、友人はオタップならShamrock (シャムロック)のオタップが一番好きだと言っていました。
どちらかというと日本人が忘れてしまった素朴な味のお菓子です。それでいて今回のオタップはココナッツ・パンダン味ということで、通常のオタップの「日本でも食べられるような味のお菓子」とは一線を画しています。
フィリピンに自由に行けるのはまだまだ先のことかもしれませんが、お土産の候補として如何でしょうか?