PSE Edgeが伝えるところによると7月19日にデルモンテフィリピン、Del Monte Philippines, Inc (DMPI) のIPOが承認されました。今回のIPOによってDMPIは440.7億ペソの資金を調達することになりました。募集期間は8月9日から13日までで、8月23日の上場を目指しています。
確かにデルモンテはDel Monte Pacific Ltd (DELM)としてフィリピン株式市場に上場しています。間違いなくデルモンテパシフィック、Del Monte Pacific Ltd (DELM)は日本ではバナナやフルーツ缶詰、あるいはジュースなどでお馴染みの会社です。
じゃあ今回上場するDel Monte PhilippinesはKeppelみたいにシンガポール法人と袖を分かった別の会社なのかな?と思ったのですが、間違いなくデルモンテパシフィックの子会社のデルモンテフィリピンが上場するわけです。
もともとデルモンテフィリピンは2018年に上場予定だったのですが、その計画を中止したものを改めて再提出した形となっています。
バナナと言えばDel Monteを思い浮かべる人は少なくないと思います(Dole派もいるかもしれませんが)。そしてDel Monte=フィリピン(Doleはアメリカ企業)なわけですが、じゃあ一体フィリピンと日本はどの程度の貿易関係があるのかをTrade Mapから一応データを用意しておきました。
フィリピンのバナナの輸出先は日本がぶっちぎりで多いのが分かりますね。
逆に日本はどこから主にバナナを輸入しているのでしょうか。
言わずもがなフィリピンからのバナナが突出しています。最近はエクアドルからのバナナも増えてきている様子ですが、フィリピンからの輸入量は圧倒的です。アメリカのDole派は大きい顔してますが、フィリピンからの輸入量と比べたら赤子のようなものですよ。というか日本人…フィリピンのバナナ好きすぎませんか?(笑)
でも、今回注目したいのはパイナップルなんです。
農林水産省が公開している財務省の貿易統計(ややこしいですね)のパイナップルの輸入額を見てみましょう。以下、貿易統計を元に見やすく加工しました。
国名 | 数量 (KG) | 金額 (千円) |
台湾 | 981,619 | 161,262 |
タイ | 6,595 | 2,352 |
マレーシア | 337,954 | 30,157 |
フィリピン | 146,123,709 | 13,010,264 |
インドネシア | 1,869,502 | 147,184 |
アメリカ合衆国 | 1,201 | 463 |
コスタリカ | 3,809,092 | 316,326 |
パナマ | 93,960 | 5,834 |
エクアドル | 18,112 | 1,376 |
僕の中でパイナップルと言えば台湾でした。台湾のパイナップルケーキはお土産として良く買った記憶もあります。しかし実は日本のパイナップルはほとんどフィリピンから輸入されています。その量も圧倒的です、そのほとんどをDel Monteが占めています。
いやいや、フィリピンでそんなパイナップル畑みたことがない!って言う人も少なくないと思います。ということでDel Monte Pineapple Plantationをご案内しましょう。
ミンダナオ島のブキドノンにデルモンテのパイナップル畑があるのですが、この中央に見える緑の畑(ほぼ緑ですが)は全てパイナップル畑です。ストリートビューは一部となっていますが見ることができるので楽しんでください。
この広大な農場はデルモンテフィリピンが所有しています。
自由に旅行に行けるようになったらニッチな観光スポットとしても楽しめそうですね!
僕は膨大な資産を持っているわけではないので分散投資するのは良策ではないのですが、興味本位で応募してみたいと思います。忘れないようにGoogleカレンダーに登録しておきたいと思います。