無事にフィリピンの証券会社に口座開設が出来たところで実際に売買してみました。
僕は英語の勉強も兼ねて英語表記を使っていますが、今回は日本語表記で試してみました。
見ての通り基本的な部分は日本語訳されていますが、毎日のレポートなどは英語のみでの案内となっています。それでも英語に不慣れな人にとっては大きなメリットの1つではないでしょうか。
なお操作性などは日本の証券会社と比べるのは酷です。アメリカ株や日本株でSBI証券を使用していますが、操作性などは圧倒的にSBI証券に軍配が上がります。もちろん慣れているのもあると思いますが、操作性などに関して過度の期待は禁物です。
まずは口座開設の時と同じように指定の銀行へ振込を行います。送金手数料がかかりますので、ある程度のまとまった金額で送金しておくのが良いと思います。WISEを使うと他行と比較して安く送金することが可能です。
入金は約1営業日ほどの時間がかかりましたが想定よりも早いというのが僕の印象です。
入金が済むと以下のようなメールが届きます。
要するに「送ってくれたお金は無事にあなたのアカウントに入金しました。ログインして残高を確認してね!もし何かあれば電話ください」的なことが書かれています。
このメールが届いたらログインして残高を確認してみましょう。
少し前の日本は銘柄によって1単元が100株だったり1000株だったりと違っていましたが、2018年10月から1単元は100株に統一されています。アメリカは単元という制度がなく1株から買えたりします。しかしフィリピンは株数による単元ではなく価格によって単元が決まる慣れない制度があります。
ABキャピタル証券の表を引用して紹介してみたいと思います。
とても見づらいですね(笑)
簡単に言えば0.0001ペソから0.0099ペソの株価レンジに属する銘柄の単元(表の一番右の”Board Lot“)は1,000,000株が1単元になります。・・・カンマの重要性が良く分かりますね(笑) ですので、この株価に属する銘柄を買う時には1,000,000株の単位でしか買えません。途方もない株数に思えますが、株価が0.0001ペソの銘柄を1,000,000株買ったとしても100ペソです。
もう1つ例として1,000ペソから1,999ペソの株価レンジに属する銘柄、高配当銘柄で知られるフィリピン最大の電気通信会社のPLDTは1220ペソ(2021/03/24)ですから、PLDTの株を買おうと思った時には5株単位でしか買えません。またPLDTの価格の最小単位 (Fluctuationの項目) は1ペソ毎ですから例えば1221ペソや1222ペソで売買注文を出せますが、1220.02ペソという感じでは出せません。例えば日本の株式でも銘柄によって0.1円単位から注文を出せる銘柄がある一方で0.5円単位でしか注文できない銘柄があるのと同じような感覚ですね。
これまたフィリピンは少し特殊な手数料体系を持っています。
買手の手数料
売手の手数料
この手数料体系を頭に入れておかないと思わぬ損をします。特に注意したいのが8,000ペソ以下で売買を行う時です。8,000ペソの0.25%は20ペソですから、仮に100ペソの株を売買すると手数料だけで往復20ペソ(手数料が高い方)が適用され40ペソの往復ビンタをくらいます。これでも日本の証券会社の手数料と比べれば随分と安いとは思いますが、最低でも8,000ペソ以上で売買するのが手数料的に損失が少ないと思います。
売買手数料を鑑みて配当で悠々自適生活してやる!ということでPLDTなどの高配当株を買ってみました。チャートを見れば「将来的に絶対に損するパターンや・・・」という気がしないでもないですが何事も経験です。フィリピンでは若者を中心にDITOが人気を得ていますから、あまりPLDTの将来が明るいようには思いません。が、DITOも事業性が乏しいので結局はPLDTかGlobeか、そういうところに落ち着くんじゃないかと思っています。
投資は計画的に!