フィリピン株式市場は可もなく不可もない様子で始まりましたが、マニラが8月6日から20日までECQ (Enhanced community quarantine)に戻るということで大きく値を下げました。ちなみにフィリピンのロックダウンのレベルは主に4つあり、Enhanced Community Quarantine (ECQ), the Modified Enhanced Community Quarantine (MECQ), the General Community Quarantine (GCQ), and the Modified General Community Quarantine (MGCQ)の順番で拘束性の違いがあります。今回は一番強いECQということで経済の停滞が予想されます。
ただロックダウンに関連性の薄い銘柄も釣られて下げていますので、こういう銘柄は少し積極的に拾っていきたいと思います。一方でSMなどの人の流出が大きく影響する銘柄は一旦整理し直す必要があるかもしれません。たぶん面倒なんで何もしないとは思いますが。
さて、PSEiは6520ペソのプラス圏で始まりましたが、上述のようにECQの発表があって値を下げ6,270.23ペソ、前日比-226.30, -3.48%で引けました。
AC EnergyはECQの発表の影響を受けましたが限定的だったように思います。8.20ペソの高値で始まり、安値は7.85ペソまで下げ、8.02ペソ引けました。前日と比べて-0.15ペソ、-1.84%となりました。
AC Energyの評価損益は-4,732.18ペソ、-10.45%となり、再び-10%圏に入りました。
investing.comを確認していますが、日足、週足、月足のテクニカル分析の売買指標に変化はありません。このグラフを見てもらっても分かるように、ヨコヨコと言えばヨコヨコですし、ただ右肩下がりであるのは間違いないので困ったものです。
今回マニラのECQが8月20日まで続くようですが、AC Energyなどは大きく値を下げることはないように思います。人が生きている限り電力は必須ですし、かと言って今までの電力方法も見直されるのは必至でしょうから意外に楽観しています。あるいはもうどうにでもなれという達観なのかもしれませんが(笑) 懸念は8月の夏枯れ相場と重なりますし、しばらくAC EnergyがポジティブなIRを出すとは考え難いですし、もしかすると7ペソあたりまで落ちるのではないかと考えてはいます。