フィリピン株式市場は6,546ペソのマイナス圏で始まりましたが、すぐにプラスに転じると6,598ペソまで上昇しました。そのあと値を落としますが再び持ち返し、前日比+25.15ペソ、+0.38%の6,585ペソで引けました。
さてAC Energyですが、どうしたんでしょう。連日調子がいいじゃないですか。8.38ペソと前日より大きく挙げて取引を始め、一旦は安値の8.35ペソに値を落としましたが高値の8.50ペソを付け、8.48ペソで引けました。前日比+0.18ペソ、+2.17%と徐々に買値に戻ってきました。
そんなこんなでAC Energyの評価損益は-2,407.18ペソ、比率にして-5.32%となりました。まだまだ評価損としては大きな数字です。もしプラスになったら、もしかして週足、あるいは月足でのテクニカル分析は有意味かもしれないという結果になってしまうかもしれませんね。n=1のテストですが、それはそれで一つの結果として受け止めるべきでしょうし。
ということで少し帰ってきた感がありますね。ECQやMECQの影響を受ける銘柄ではないにしろ、他に引っ張られずに良く耐えている、というかプラスに転じていると思います。
さて8月はデルモンテフィリピンのIPOに申し込む予定でしたが延期となりました。
PSE Edgeによれば次のように報告されています。
On August 4, 2021, the Exchange received the attached disclosure from Del Monte Philippines, Inc.’s (“DMPI” or the “Company”) Corporate Secretary, Chief Legal Counsel and Chief Compliance Officer informing the Exchange that Del Monte Pacific Limited’s (“DELM”) Board of Directors, in consultation with its advisers, has decided to delay DMPI’s IPO “due to volatile market conditions.”
2021年8月4日、取引所はDel Monte Philippines(以下「DMPI」または「当社」)の事業部長、法務部長、最高法令順守責任者から、Del Monte Pacific Limited(以下「DELM」)の取締役会が相談役と協議のし、不安定な市場環境のためにDMPIのIPOを延期することを決定した旨を伝えるディスクロージャーを受け取りました。
PSE Edge Listing Noticesより(翻訳者: Zumi)
確かにマニラはECQ、セブがMECQと再び厳しい規制が敷かれていますから、そのタイミングで上場を果たすのは厳しいかもしれません。落胆というよりも、きちんと市場を見極めて中止するなら中止するという判断が出来るのは素晴らしいことだと思っています。近年の日本では公私問わず判断が極めて遅く、中止すべきことを中止できない、どちらかと言うと中止した判断の責任を取りたくない一心で半ば強引に事を進め、結局最悪の結果を招くという姿を良くみます。確かに残念ではありますが、そのような冷静な判断が出来るのは企業が正常に機能している証左とも言えるでしょう。
少し8月の生存戦略を修正しないといけなくなりました。
これはJFCを買い増せというお達しか、それともメリーマートを買えというお告げか。