フィリピン株式市場は前営業日のPSEiの構成銘柄入れ替えに伴う下げを戻す展開となりました。終値は6,513.68ペソで、前日比+193.49、+3061%となりました。
AC Energyは前日の急騰を戻す展開となりました。9.02ペソで始まると、一旦8.94ペソまで値を下げました。しかし徐々に値を戻すと高値の9.28ペソに到達し、9.22ペソで引けました。前日比-0.18ペソ、-1.91%となりました。前営業日の終値が実験を初めてからの最高値の9.40ペソを付けましたから、今日は予想通りと言っては聞こえがいいかもしれませんが、値を下げました。
AC Energyの評価損益は+1,333.04、+2.94%となりました。
こう視覚的にしてみると下値ラインがしっかり支えてくれているような気がしますね。このまま順調に推移してくれればひとまずは御の字です。評価損とは言え気持ちのいいものではありませんからね。
今回は見送ったFilinvest REITのIPO、いわゆるFILRTですが、8/12に上場してから値動きを追っていました。REITはキャピタルゲインを狙うものではなく、どちらかと言うと配当金をもらってにやにやと楽しむタイプのものだと思っています。しかし日本の常識なんて通用しないフィリピン株ですから、REITのIPOとしての値動きに今後の参考のためにも注目していました。
上場当日の8/12は7.02ペソでしたが、8/16の始値は7.20ペソと急に値を上げ、一時7.58ペソまで上昇しました。コールセンターの賃貸収入が主だって収益を上げたことが影響しているようで、1-6月期の純利益は前年同期比8%増の10億5,000万ペソでした。このパンデミック下にあっては上々でしょう。
FILRTが保有する物件のポートフォリオは90%がBPO企業が借りているという状況で決して悪いものではありませんから、今から入るのも一興かもしれません。でもこれ以上保有銘柄を増やしたくないという思いもあります。
なおこの後のREITのIPO予定としてGokongweiが送り出す 、いわゆるJG SummitのRL Commercial REIT Inc. (RCR)が9月14日に上場し、1株あたり7.31ペソで売り出される予定です。RCRが上場すれば、ポートフォリオ上の資産規模では最大、土地の賃貸では最長、幅広い地域を網羅するオフィスREITになります。その次はAndrew TanのMREIT、いわゆるMegaworld (Alliance Global Group傘下)のREITが1株22ペソ、9/30に上場を予定しています。