奇しくもマヌエル・ビリヤール氏の記事を書いたばかりにAllDayのIPOがSECに承認されました。
ニュースでAllDayが上場する話を知ってはいました。しかしPSEやPSE Edgeなどで公式に公開されていなかったので、信憑性に欠けるとして記事としませんでした。ところが24日にSECが正式にAllDayのIPOを承認したので、ビリヤール氏に触れた記事も書いたことだし、一応は記事にしておこうと思ったわけです。
ざっと触れる程度にしますが、詳しくはSECのPress Releaseで必ず確認してください。
AllDayのIPO価格は1株0.80ペソで、6,857,143,000株の普通株式を売り出し、685,714,000株のオーバーアロットメントが付いています。資金調達の使用用途は77.5%が41億ペソの銀行の融資返済に当てられ、残りの22.5%は店舗の拡大などの費用に用いるそうです。IPO期間は10月15日から25日までで、11月3日上場の予定です。
AllDayはMerry MartやRobinsonsと同じく小売業ですが、コロナウイルスの蔓延の状況にあっても上半期の売上高は前年同期比19.7%増の44億9,000万ペソ、利益は前年同期比58.8%増の1億7,960万ペソと健闘しています。
ただやっぱりパンデミックの影響は避けられないわけで、IPOに申し込むかどうか悩ましいところですね。
しかしこの募集価格、実に絶妙だと思いませんか?
ビリヤール氏の戦略なのかAllHomeも申し込みしやすい価格で募集をかけました。すると必然的に注目が集まりますから、まさにIPOバブルよろしく上場後のボラタリティが大きくなると思います。主幹事や株価安定機関がPNBなら考えものですがAllDayのIPOはBDOやChina Bankが担当します。そのためPNBのような協力な株価安定は起きづらいと思っています。
まだまだ先のIPOですからリサーチの時間もありますし、なんならABキャピタル証券に口座開設する時間だって十分にあります。価格が価格ですから経験的にフィリピン株のIPOを経験しておくのも一興でしょう。
まだ最低申し込み単位が公開されていませんから僕は申し込むかどうか悩んでいます。
また何か引き続き進展があれば共有するようにしたいと思います。